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インタビュー時:65歳(2014年12月)
疼痛期間:25年
診断名:腰痛症
首都圏在住の男性。25年前より腰痛があり、痛みで起き上がれないことがあり、整形外科を受診。コルセットの装着のほか、整体、鍼灸やマッサージでやり過ごしていた。現在は、映像制作関連の会社を経営し、痛みがあっても、適度な運動、散歩など自分なりの対処で日常生活は過ごせている。家族は妻(同居)と独立した子供2人。
語りの内容
えーと、初めて鍼(はり)の治療に行ったときは、ちょっとその、体に鍼を刺すというのはすごく不安だったんですが、あの、まあ、いい方だよということで知人に紹介されて行ったんですけれども、あの、腰が痛いから、腰だけに刺すのかなと思ったんです。そうしたら腰だけに刺すのではなくて、あの、頭のてっぺんに刺したり、あるいはこう首に刺したり、こう、たぶん、「先生、それ、何本刺すんですか」って聞いたことがあったんですが、40本ぐらい刺したような気がします。で、こう、いろんなところに、こう刺していくんですが、どこか刺すと、あの、刺した瞬間に、その腰の痛みが、スーッとこうね、指の先からこう抜けていく感じがするんですよね。あるいは、頭のこう、先からスーッと、こうね。あの、何ていうんですかね。漫画みたいなこう、ヒューッとこう(笑)、なんかラインが外に出るような、体の中から。何かそういう、こう痛みが体の外に、あの…、抜け出していくという、その感覚がもうとっても、あの、ありがたくて。で、大体40分の治療なんですが、出て、入ってから40分後、鍼が終わって40分後というのは、もうかなり劇的に体がね、こう、ふわっとね、楽になって、腰も、あの、あまり痛みを感じないで、あの、済んだ経験はあります。
あの、確かに、その整形外科に行って、あの、何か器具を使って引っ張ったりとか、腰を引っ張ったりとか、骨をこう伸ばしたりとかっていう話は聞いて、まあ良くなったよっていうのは、まあわずかですけど、聞いたことがあるんですが、あの、じゃあ、そこに行こうか、ちょっと、そういった気持ちにはならなかったですね。なぜかといったら、ちょっと怖いなと、フハハ(笑)。なんかそういった器具を使って、こう体を、こう伸ばしたり、曲げたりっていうのがちょっと怖いなっていうのがあったので、あまりそっちの方向には興味はなかった。関心はなかったです。むしろ鍼のほうが怖いかなと思う人がいるかもしれませんけれども、うーん……、なぜかなというのはちょっと今あんまりね、はっきり思い出せないんですが。どうもそういった器具を使ってというのは、あまり僕は関心を持たなかったですね。
なんか病院に行くと、こう、長い時間、長い期間かかったりとかっていうのは、あの、薄々想像できますので、その辺を考えると、あの…、もっとこう即効性のある鍼のほうが自分の体が楽になる。早く楽になる。そこを選んだなというふうに記憶してます。
だから、根本から治れるのか、治せるのかどうかということになるとそれはたぶん話は別だと思うんですが、あの、もしかしたらその整形外科に、あの…、足しげく通って、えー、じっくりと、治したほうがもう今は、今のその腰の痛みのというのは、なくなってたかもしれないんですけれども、なんかそのときは、その、自分が痛くて痛くてというときは、あの、とにかくこう今のこの痛みを取りたいというのがまずこう先決だったので。えー、そういう鍼を選んだ、なというふうに思ってます。
インタビュー04
- 腰の痛みはもう良くならないと諦めているが、それはネガティブな意味ではなく、痛みと仲良く同居していくしかないといった意味での諦めだ
- 痛みと食べものに関係があるか分からないが、油っこいものやジャンクフードはなるべくとらないようにしている
- 毎朝、起きたときに違う痛みを感じる。痛みがひどくならないようにゆっくり起き上がったり、極端に腰をかがめたり伸ばしたりしないようにこれまでの経験から心がけている
- エスカレーターはなるべく使わず、階段を使うようにしたり、散歩することで運動不足を解消すれば、腰にもよい影響がでるのではと思う
- 朝起きたら、腰が痛くて起き上がれず、箪笥につかまりやっと立ち上がった。整形外科やマッサージに行ったがなかなか良くならなかった。それから25年痛みが続いている
- 鍼(はり)治療は即効性があって早く楽になれた。整形外科に行って牽引をしても治るのに時間がかかると思ったが、じっくり治していたら今の痛みはなかったかもしれない