リハビリテーション:理学療法

ここでは、理学療法によるリハビリテーションの体験談をご紹介します。今回のインタビューでは、歩行訓練やストレッチなどの運動療法とマッサージなどの徒手療法が、いわゆる「リハビリ」として、多くの方に経験されていたものでした。慢性疼痛治療ガイドラインでは、一般的な運動療法のみが「強く推奨」とされ、それ以外の方法は効果に対する根拠が不十分であるとして「積極的な実施は推奨しない」となっています。

他にも、今回のインタビューでは、牽引療法、電気刺激(※経皮的抹消神経電気刺激療法)や低出力レーザー治療、温熱・寒冷療法などを含む物理療法、コルセットやテーピングなどを使った装具療法、認知神経リハビリテーションなどの体験が語られていました。

認知神経リハビリテーションの体験者の一人で、CRPSを抱える次の女性は、目を閉じ、痛む方の足の輪郭が分からないことに気づいたときの衝撃と、「脳のエラー」を修正し、再び「作り直し」ていくように感じたという治療セッションとそのプロセスについて語っています。

リハビリへの思い

インタビューでは、リハビリへのさまざまな思いが語られていました。動き始めのつらさ、周囲からの「リハビリで頑張れば治る」という言葉に感じる重荷と怒り、動かないと「もっと痛くなって動けなくなるのでは」という焦り、痛みが軽くなる喜び、焦ってついやり過ぎてしまうこと、リハビリを「卒業」しても思うようにならない現実への落胆――。こうした思いに寄り添い、長い期間にわたるリハビリに伴走してくれる存在として、理学療法士やリハビリの仲間を挙げる人もいました。

2018年8月公開

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