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インタビュー時:61歳(2016年9月)
疼痛期間:14年
診断名:複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)

近畿在住の男性。妻と二人暮らし。競走馬を調教する仕事中に、厩舎に入った直後の馬と壁に挟まれて負傷。左手関節・左指・右足の骨折、左肩腱板断、反射性交感神経性ジストロフィー(現在はCRPSと呼ばれる)と診断された。腱板断裂修復手術を受けたが、痛みは左肩と左手首から次第に全身に広がり、手足に焼けるような痛みとしびれがある。現在は離職して収入がないことが一番つらい。

語りの内容

やっぱし、あの、患者同士が同じ痛みで苦しんでるという、痛みがわかるというかね。同じ痛みではないんですけども、少しでも痛みがわかってくれる人と話ができて良かったと。家族でもわからないのに、やっぱし同じ患者であれば、ある程度わかってもらえるから、それだけでも気が楽になりましたということは言われますね。

―― お話するのは、どれぐらいの時間お話するんですか。

長いときはもう2時間、3時間。僕もあの、手が悪いので、受話器でなくてイヤホンとマイクで話してるんですけど、長い人であれば5時間話したこともありますしね。携帯電話、あの、バッテリーがなくなるぐらい(笑)。もう話が尽きないわけですね。もう向こうの方もやっぱり誰に話していいとかいっても、周りにいないわけですね。患者もその近くにいない。そうすると遠いところでも、まあ今、電話がある程度、ね、長時間かけられるようになった時代ですから、そういう面ではつながっていますね。インターネットもつながっていますし。いろんな患者さんの、まあ悩みというかね。少しでも、楽になればということは、僕も努力はしているんですけどね。

私は: です。

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