※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。

インタビュー時:47歳(2016年9月)
疼痛期間:約30年
診断名:子宮内膜症、子宮筋腫

首都圏在住の女性。大学生のときに激しい生理痛に襲われ、子宮内膜症の診断をうけた。ピルによる内服治療をしたが、その後は治ったと思い、特に治療はしなかった。生理痛が激しいときには、鎮痛剤を使用し寝込んでいた。30代半ばから、生理以外の日にも痛みが出現、ホルモン薬を使用しないと激痛に襲われるようになった。40代に入り、子宮鏡下の手術で子宮筋腫を摘出後、出血量も少なくなり生理痛もよくなった。

語りの内容

正直、参加したときは、初めて行ったときには、「ああ、本当に行って良かった」とはお世辞にも言えなくて。それまで自分が、いろいろとセミナーに行ったり、人の会合に行ったりするときには、今のピアノを指導するというふうな仕事の中で、あるいは、自分のスキルアップですとか、あとは自分がもっと、力を高めていって、向上するために人が集まって研鑽を積んで、その中でいろいろと、実力をつけて、場合によったら、試験等でパスしていくというふうな、そういう集まりにしか行ったことがなかったので。正直なところ初日は「同病相哀れむ」という感じで、とても惨めな気持ちになって帰ってきたというのが、本当に、強烈な思いでした。で、あまりにちょっとその「同病相哀れむ」という、もう惨めだなという思いが強かったために、帰ってきてからしばらくはこのことを考えたくないって思うぐらい、追い込まれました。

ただ、そうしているうちにも具合が悪くなってくるので、そうも言っていられないので、また次のときにも、また自助グループに参加をしたんですが、そうしたら少しずつやっぱり気持ちが軽くなってきまして。で、だんだん、「ああ、やっぱりここへ来て話せるということはありがたいな」というふうに思うようになりました。で、何より自分自身がそれまで、私の…「これって私だけ?」という、今の痛みや、今の(経血の)量や、今の状態っていうのは自分だけのことなんだろうか、それともみんな案外こういうもんで、みんな黙っているだけで、私がその痛みに対するこらえ性がないんじゃないかとか、正常の範囲なんじゃないかと思っていたことについて、同じ疾病を抱えている人たちで、「ああ、ある、ある、ある」とか、そういうふうなことがいっぱいある中で、何が普通で、で、何が問題なのかということがだんだんわかってきまして。あの、自分で家の中で1人で悶々とこれっておかしいんじゃないか、それとも案外みんなこうなんじゃないかというふうに思わなくていいんだっていうことで、通うことで肩の荷が下ろせるような気持ちに変わっていきました。

私は: です。

(アンケート結果の扱いについては個人情報の取り扱いについてをご覧ください。)

認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

ご支援
ご協力ください

モジュール一覧