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インタビュー時:62歳(2014年12月)
疼痛期間:約22年
診断名: 三叉神経痛
首都圏在住の女性。 薬剤師・大学教員。1994年頃に下あご・耳の下に痛みを感じ、検査の結果三叉神経痛と診断された。2週間ほどの服薬でいったん痛みが消えたが、3-4年後には、痛みのために会話が困難になることもあった。2014年にはさらに痛みが強まり、信頼できる医師のもとで手術に踏み切った。現在は痛みは治まり、仕事を続けている。
語りの内容
最後の病院の先生に言われたんですけど、普通の典型的な三叉神経痛っていうのは、えーと、何かの拍子にビーンって痛くて、で、すぐ消えるような痛みが、まあ繰り返すみたいなんですよ。で、確かにそれもあるんですけど、もう最後のほうは、ジリジリ、ジリジリって、もうずっと痛いんです。黙っていてもなんかジリジリ、ジリジリ痛い感じで、何か拍子にしゃべるとビンって痛みが走るんですね。なので、検査前の問診では、「典型的な痛みではない気がする」、「本当に三叉神経痛か?」っていうふうなことを最後の病院では一瞬言われたんですね。で、場所も、私がまあここら辺って言ったのが、なんかその三叉神経痛の第3枝の、痛みが出る場所、部位とちょっと違ってるので、もしかしたら違うかもしれないっていうようなことは言われました。
なので、ちょっとそういう意味ではちょっと違うかもわからないんですけれども、典型的なのは本当に瞬間的に痛みが、こう触れ…こんな感じでこう痛みを示すっていう、よく教科書に書いてあるんですね。顔から、ここが痛いんだけど、こう押さえられないで、痛い部位から少し離れた空間を指さす、痛いんですっていうような、さし方をするんだって教科書に書いてありますけれども、あの、ちょっとそれとは、ちょっと違って。うん。確かにその、ビューンという痛いのはあります。ありますけれど、最後のほうは本当1日中、痛かったですね。あの、こう何かな、ある一定レベルで痛くて、で、キューンと痛くなって、またある一定のレベルでずっと痛くて、キューンと痛くなってみたいな、そういうのは繰り返してました。だから、そのキュンとなる痛みが食べることだったりとか、話しだったりとか、要するに下顎を動かすことで、ビョン、ビョンて痛みが来るっていう感じですね。
で、1回の痛みはそんなに持続はしないんですよ。その強烈な痛みは持続はもちろんしないんですけれど。でも、なんかその余韻がずーっと残っている状態が最後のほうはありましたね。だから、本当経験する人でないとわかんないと思うんですけど、物がこう口の中に入って噛んでもないんだけど、なんか歯に当たっただけで、もうそれで、ギューンと痛くなったりとか。もうあの、食べなくてもいいやって思うぐらいの痛みが走るっていうような感じの痛みですね。
インタビュー03
- お腹がすいていても口を動かすと痛くて食べることができない。栄養補助食品しかとれない状態で忘年会などのつきあいに出なくてはいけないのはとても負担だった
- 痛みで口が開きにくく、体を温めると痛みが和らぐのでお風呂に入った時や薬を飲んでから歯磨きをしていた。歯医者には3,4か月は行くことができなかった
- 典型的な三叉神経痛とは違うかもしれないが、手術前まではある一定レベルで痛い上に、食べる・話すなど下顎を動かす刺激が加わるとビューンと強い痛みが走った
- テグレトールを飲む量が増え、リリカやトラマドールも試したが眠気がひどくてダメだった。薬には合う合わないがあるので、副作用が出たら医師とよく相談して選ぶべき
- 薬剤師としてデスクワークはこなせるが、痛みでしゃべることができず、会議やセミナーなどに支障がでた
- 西洋薬も飲みながら、鍼(はり)に1週間に1度くらい通っていた。全身の気血の巡りを整えることで、三叉神経痛の痛みの感じ方が変化したのかもしれない