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インタビュー時:43歳(2016年7月)
疼痛期間:26年
診断名:頸椎ヘルニア、腰椎椎間板症、仙腸関節障害
甲信越在住の女性。幼少時から怪我が多く、8回程度の骨折経験をもつ。17歳時の交通事故で腰椎を圧迫骨折し3か月程度、ほぼ寝たきりの生活を送る。その事故以来、全身の不調や慢性的な痛みが続いていたが、極力、鎮痛剤は使用せずにすごしていた。2013年冬、日常生活に支障をきたすほどの強烈な痛みが出現し、様々な医療機関を受診したがよくならなかったため、自分で治すしかないと痛みの状態を日々、細かく観察し自分に合う方法を研究している。
語りの内容
やっぱり人間は、あの、みんな老いていきますしね。その上で、あの、痛い思いとか必ず出てくると思うんですね。それが人よりも多かったり、長い間ある人生だなって。17歳のときからですから、もうほぼ、ほぼ、ずっと痛みととともに、うん、生きてきて、これからもそうだなとは思うんですけども。うん、その中でもね、できるだけのことをやっていこうと思いますし。うん。その強さだったり、思いやりだったりとか、何か培われたんじゃないかなとは思いますね。うん。
まあ、でも本当に波があってね、あの、弱いときもあれば、うん、本当にこう、うん、波がありますけど、それでも何度でも立ち直っていけるっていう強さは養われたんじゃないかなって。うん。何かいいこと、いいことって、うーん、まあ本当に痛みがなければないに越したことはないんですけど、もう受け入れるしかないんですね、本当に。こうなった以上はもう、あのときには戻らない。事故の前に戻らないとかね。もう過去はやっぱり変えられないですから。あの、もうそうなった以上は、もうそれを受け入れて、もう闘っていくのが、まあ自分の人生なんだろうなって、受け入れるだけですかね。うん。
ほかにも、ほかにね、例えば痛みはあるけど、例えば違う面では、ここはラッキーだし、こういうことはできたしとか、あの、うん、全てにおいてだめなわけじゃないっていうことを思って。うん。人生の中でね、あの、みんな、あの、みんなアンフェアですから。いいところもあれば何か悪いこともあり、そのうちの1つというふうに思うしかないかな。うん。
インタビュー24
- 人より長く痛みを感じる人生だが、事故の前に戻ることはできない。痛みと闘っていくのが自分の人生。人生とはみんなアンフェアなものだ(音声のみ)
- 痛みが一番ひどいときは、噛むと痛みが首に響くため、プリンみたいなやわらかいものしか食べることができなかった(音声のみ)
- タオルなどを使って楽な姿勢になるように、痛みの状態を日々みながら色々工夫し、何とか寝ることができるようにした(音声のみ)
- 自分の体を実験台にして、寝るときの姿勢や運動によって自分の痛みがどうなるかを毎日毎日研究した(音声のみ)
- その都度、ヘルニア、椎間板症、線維筋痛症など診断されたが、結局治らないので、何症でも同じだ。とにかく改善方法を探さなくてはならない(音声のみ)