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インタビュー時:45歳(2015年8月)
疼痛期間:5年
診断名:線維筋痛症
関西在住の男性。30歳ごろから右手の皮膚炎を繰り返し、皮膚科で治療を受けるも、40歳ごろには肘まで腫れて痛むようになった。その後皮膚炎は治まったが、全身の痛みを感じるようになった。複数の医療機関で様々な検査を受け、2013年に線維筋痛症と診断され、気持ちが楽になった。20年間勤めた職場ではなかなか痛みを理解してもらえず、1年間の休職期間を経て退職し、現在は食品販売の自営業で独立。
語りの内容
―― そんな食べたりすることに関しては何か影響はありますか。
あの、温かいものを、あんまり熱いものを食べなくなりました。
はい。まあちょっとこういう自分のね、仕事で食べものを作ってますんで、食材とか作ったものの余りとかが、あの、たくさんあるっていったらあれなんですけど、まあ目の前にはあるんで、それで食事を済ませてるっていう感じですね。どうでも食べたいものがあれば、あの、出かけた先で食べるとかっていう感じです。
あの、例えば水がおいしいとか(笑)、それぐらいですかね。野菜がおいしいとか。あの、その、熱いものを、ちょっと温度のあるものを食べなくなったんで、生野菜とかトマトとかキュウリとか今まで結構あんまり好きじゃなかったんですけど、すごくこの(笑)数年間、好きになっちゃって。生野菜がおいしいですね。本当にそれだけで調理も何もしない。まあ、たまに塩をふったりするぐらいなんですけど。食べものの、まあ質が変わった。変わってますね、食べるものが。
―― 味覚も結構あれですかね、敏感になって。
なってると思います。
においとかはやっぱり変わってますね。タバコのにおいとか、ちょっと苦手で。あの、タバコもそうなんですけど、あの、ああいう系統の化学物質系のにおいって嗅ぐと頭痛くなっちゃうんです。そのやっぱり頭が痛いっていうのがいったん痛くなると、ずっとその何時間も続くんで。むしろ、いい匂いはやっぱりすごく、こう、幸せに感じたりとか、花の匂いとか、おかしいかもしれないんですけど。……過敏になっているところがだめなところもあるんですけど、まあ逆に今までに感じないように強く感じるんで。……何ですかね、…いいのか悪いのか、わからないんですけど。両極端なんですけどね。
インタビュー17
- 痛みのためあまり熱いものは食べなくなった。以前に比べ味覚や嗅覚が敏感になり、特にたばこなどの化学物質系のにおいによって頭が痛くなる
- 皮膚炎を繰り返しているうちに感染症がひどくなり、皮膚炎が治っても右手の痺れと痛みは消えず、肩や首なども痛くなった。線維筋痛症と診断がつき、気持ちは落ち着いた
- 線維筋痛症の診断後は、リリカを処方され、体調にあわせて飲む量を調節するように言われている。副作用でぼうっとした感じになるのでなるべく飲まずにやり過ごす
- 友人に手作りのスコーンあげたら売ってみたらと勧められ、細々と始めてみた。体調にあわせた生活ができ気持ち的に楽になった
- 職場を変えてもらったが痛みは消えず、どうしてもしなくてはいけないことは休み休み時間をかけてやったりしてやり過ごした