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インタビュー時年齢:80歳(2015年2月)
肝臓がんの治療薬の治験(第何相かは不明・プラセボ対照試験)に参加したが、再発のため中止。

首都圏在住。2009年にC型肝臓がんが見つかる。人の役に立てると考え、主治医から紹介された治験に2012年頃から2年間参加した。経済的に余裕がなかったこともあり、治験に参加することで検査や薬の費用免除があったことはとても助かった。再発したため治験参加は中断した。費用面の援助がなくなったことは非常に残念だが、人の役に少しでも立つことができてよかったと思っている。

語りの内容

やっぱし、一つは、少しは世の中のためになってんのかなっていう自負と、それから、病院に月に1ぺん行くたんびに交通費名目っていうんで、経済的にも楽だったのと。それから、その間(=治験参加中)のかかった検査とか薬とか、その他もろもろの点は、全部……治験の製薬会社のほうでもっていただいているみたいでむしろありがたいなと思いました。

―― ちなみに交通費って1回おいくらぐらいもらえるんですか。

僕の場合は7,000円いただいていました。実際にかかる交通費は2,000円弱なんですけど。だから、1月1回のアルバイトみたいなもんで助かりましたし。

―― 交通費がもらえるとか、検査代がかからないとか、そういうことは、最初の説明のときにもあったんでしょうか。

最初(説明が)ありました。それで、わたしの場合は、ちょっと経済的にもゆとりがないので助かったんですけど。ただ「治験が終わるのはいつですか」って聞いたら「再発するまでは終わりません」って言われました。一つ、虫のいい話で、わがまま言わせていただくと、「再発しても、入院費用その他のもろもろの点は継続する場合もある」って言ったんですよね。だから、僕は、むしろ、年金も何もないんで、継続していただけたらありがたいなと思ったんですけど。わたしの場合は(医療費の免除は)継続なしで完全打ち切りになったのは、虫がいい話だけど、残念です。

私は: です。

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