アーカイブ

臨床試験・治験の語り

インタビュー10

インタビュー時年齢:72歳(2013年11月)・女性
むずむず脚症候群の治療薬の治験(第何相試験かは不明・プラセボ対照試験)に参加。

首都圏在住。子どもの頃から、足がむずむず、びくびくする症状に悩まされていた。寝ているときも足が動いて布団が落ちるくらいだった。成人後、あるときテレビで似たような症状の人を見て、自分も絶対に同じ病気だと感じた。2007年ごろ、むずむず脚症候群の治験募集の新聞広告をみて、参加を決めた。半年くらい毎日薬を内服した。

臨床試験・治験の語り

インタビュー09

インタビュー時年齢:52歳(2013年10月)
気管支喘息患者のための加工寝具の臨床試験(プラセボ対照試験)に参加

関西地方在住。5~10年ほど前に、気管支喘息の治療で通っていた病院の主治医に紹介され、イエダニ・ハウスダスト対策の加工ふとんのプラセボ比較臨床試験に参加。試験期間は9か月で、試験中は毎日喘息日記に喘息症状の有無などを記入した。臨床試験前、5か月目、試験終了時に呼吸機能検査、血液検査、生活の質(QOL)調査、ふとんについたちりの調査をした。

臨床試験・治験の語り

インタビュー08

インタビュー時年齢:50代・妻と60代・夫(2013年9月)
【1】子どものアトピー性皮膚炎の治療薬の治験(詳細不明)に参加を断られた。【2】糖尿病の治療薬の治験(詳細不明)に誘われたが参加しなかった。

首都圏在住。1998年ごろ、当時9歳だった息子を藁にもすがる思いでアトピー性皮膚炎の治験【1】に参加させようと、実施している大学病院に連れていったが、詳しい説明もなく治験ではない治療になるといわれた。また、2011年に夫が糖尿病の診断を受け、半年ほど治療を受けた後、治療費の節約になるからと治験【2】への参加を打診され、いったんは参加を決めた。しかし、仕事が忙しくてなかなかCRCと会うことができず、先方から参加の見送りを告げられた。

臨床試験・治験の語り

インタビュー06

インタビュー時年齢:50歳(2013年3月)
潰瘍性大腸炎の治療薬の治験(第2/3相・実薬対照試験)に参加。

首都圏在住。2010年に院内掲示板にあった潰瘍性大腸炎の治験の募集チラシを見て、主治医に参加を相談。既存の標準薬との比較試験だったこと、新薬がそれまで服用していた薬と似たような成分を含む薬だったこと、病状が寛解状態で安定していたことなどから参加を決意。治験薬の服用は8週間で、週1の血液検査に加え、日々の症状等を記録するノートをつけた。治験前後には内視鏡検査を受けた。

臨床試験・治験の語り

インタビュー05

インタビュー時年齢:59歳(2013年2月)・男性
鼠径ヘルニアの腹腔鏡下手術の局所麻酔薬の治験(第2相・プラセボ対照試験)に参加。

首都圏在住。2012年、鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術を行うことになった際、主治医より海外で用いられている局所麻酔薬の新しい用法、用量に関する治験を紹介された。家族に治験経験者がいたので抵抗なく参加した。治験参加ということで個室を利用でき、定期的に医療スタッフが訪れてくれたのはよかった。治験に参加したことにより、医療についての理解が深まった。

臨床試験・治験の語り

インタビュー02

インタビュー時年齢:80歳(2012年11月)

骨粗鬆(しょう)症の治療薬の治験(第何相試験かは不明・プラセボ対照試験)に参加。
首都圏在住。もともとひざの痛みがあり、整形外科に通院していた時に骨粗鬆症だといわれたが、母親の介護のため通院を中断し、特に治療は受けていなかった。その後、2007年に骨粗鬆症治療薬の治験参加者募集の新聞広告を見て、ひざの痛みが少しでも良くなればと考えて応募。治験は薬を毎日1回自己注射するもので、当初1年の予定であったが、さらに1年延長された。

臨床試験・治験の語り

インタビュー04

インタビュー時年齢:63歳(2013年2月9日)・女性
気管支喘息(ぜんそく)の治療薬の治験(第3相・プラセボ対照試験)に参加。

首都圏在住。もともと気管支喘息を患っていたが、別の疾患の手術をする際にそれまでの喘息治療をやめたところ症状が悪化し、吸入薬で改善した。その後主治医から別の吸入薬の治験があるがどうかと誘われたので、参加することにした。2002年10月から1年ほど参加したが、隅から隅まで診てもらえているという安心感があり、CRCとも信頼関係を築くことができてよかったと思う。

臨床試験・治験の語り

インタビュー01

インタビュー時年齢:76歳(2012年11月)
関節リウマチ治療薬の治験(第何相試験かは不明・プラセボ対照ではない)に参加。

北関東在住。1987年に関節リウマチと診断され対症療法を受けていたが、次第に悪化。1997年、夫が見つけてきた新薬開発の新聞記事を頼りに、大阪の大学病院を受診。1年半待って1999年に大阪の総合病院で新薬の治験に参加。最初は入院して点滴を受けたが、1か月ほどで痛みや浮腫が消えた。その後は4週間に1回、大阪まで新幹線で通院した。2008年4月に薬が承認され、地元の病院でも治療を受けられるようになった。

臨床試験・治験の語り

インタビュー03

インタビュー時年齢:75歳(2012年12月)
常用薬の副作用(胃潰瘍)の予防薬の治験(第3相・プラセボ対照試験)に参加。

首都圏在住。長年通院している病院で、狭心症治療薬(バイアスピリン)の長期服用中で胃潰瘍になったことがある患者を対象とする治験のポスターを見て、自分が役に立つことがあればと思い、参加を決意。2010年から約1年間参加した。薬が増えることに苦痛を感じることもあったが、治験に参加していることの責任感もあり、やめたいと思うことはなかった。

臨床試験・治験の語り

インタビュー15

インタビュー時年齢:43歳(2014年3月)/男性(患者の息子)
母親(インタビュー時77歳)がすい臓がん治療のため、【1】がんペプチドワクチンの治験(第3相・プラセボ対照)と【2】漢方薬の治験(第2相)に参加したが、いずれも効果が見られず中止。

首都圏在住。母親がすい臓がんで、薬が効かなくなってきたところ、2013年に主治医から治験【1】を紹介された。母親の病状から時間的余裕もなく、ほぼ即決して、週1回注射を受けるために通院したが、効果が見られず1ヶ月で中止。母親ともども落胆したが、さらに治験【2】を紹介されて参加した。治験【2】でも効果がみられなかったがあきらめきれず、インターネットで他の治験を探し、別の治験に参加準備中。