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国立病院機構大阪医療センター臨床研究推進室長。
CRC(臨床研究コーディネーター)として臨床では消化器、乳腺外科、耳鼻咽喉科、泌尿器科等のがん疾患や循環器疾患、小児疾患等、幅広い治験や臨床試験を支援してきた。また、国立病院機構本部では治験専門職として全国の国立病院機構施設の医師やCRCの教育等を行い、厚生労働省では治験推進指導官として臨床研究・治験活性化に携わってきた。現在は、室長としてCRCの育成に力をいれている。大阪府出身。

語りの内容

一般的には臨床試験や治験で行われているのは、比較試験という方法で、主に2つの群に分かれて、A群、B群という形で、一つは新しくその効果を調べたい、新しいお薬であったり、新しい治療法などを検証するA群、ここではA群と申しますけれども、そして、B群は既存の、もう今承認されているお薬を使ったりとか、今もう確立されている治療法を用いる群をB群、そういった形で2群に分けて、本当にその新しい群が有効であるのか、安全であるのかを確認するといった段階になります。

A群、B群というお話をしましたけれども、そこに試験に参加する患者さん、割り付けていかないといけないんですね。これを私たちは無作為割付というふうに呼んでいます。これは試験を確かめる上ではとても重要になりまして、この無作為割付というのは、例えば医師が新しい治療法は絶対に有効だろう、既存の治療法では限界があるだろうというような思い込みをなくすために、第三者が公正に参加いただける患者さんをA群またはB群に割り付けていくというような手法を採っています。

私は: です。

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