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インタビュー時年齢:63歳(2013年2月9日)・女性
気管支喘息(ぜんそく)の治療薬の治験(第3相・プラセボ対照試験)に参加。
首都圏在住。もともと気管支喘息を患っていたが、別の疾患の手術をする際にそれまでの喘息治療をやめたところ症状が悪化し、吸入薬で改善した。その後主治医から別の吸入薬の治験があるがどうかと誘われたので、参加することにした。2002年10月から1年ほど参加したが、隅から隅まで診てもらえているという安心感があり、CRCとも信頼関係を築くことができてよかったと思う。
語りの内容
治療の時の説明は、こういうお薬で、こういう吸入をしますっていう、それを、あのー…私に、あの、説明してくださったんですけども、私の場合は、その、呼吸器科の先生が自らこういうお薬で、こういうふうにするんですよって、私の目の前でやってくださったんですよ。それでね、わあ、素晴らしいと思いまして、「ああ、先生もやられるんですか」って言ったら、自分も一度やってみないと、患者さんが、あのー、どんなものをするかって分からないんで、私は一度は試しますよっておっしゃったんで、先生がやっているんだったらということで、そういう治療の説明をしてくださったので、それをずっとね、あのー、してたんですけれど。まあ、治験の、その時になりましたら、もう、それよりもさらに詳しく、話してくださったものですから、あのー、そういった点ではすごく…安心でしたね。逆に、何ですかね、治験をやっていると、より詳しく、より丁寧に、なんか、あのー、説明してくださるのがありがたかったですね。そこで得たもの、すごく大きいもんですから、普通はもう吸入して終わりだけど、そうするためにはね、あのー、こういう数値を測って、こうで、ああでっていう、そういう説明をしてくださったので、その、検査していく中で、すごく私自身が、何ていうんですかね、守られているっていいますかね、なんか丁寧にされている気持ちになってしまいまして、ええ。
―― なるほど。
はい。
―― 普通の、こう、外来に通っていらっしゃるだけでは味わえない…。
ええ、感じないです。
―― 感じないような。
ええ、そうですね。やっぱり、もう隅から隅まで、その、診てくださるって言いますかね、そういう安心感ですか。
―― 普段受けてらっしゃる治療と、治験の一番の違いっていうのは、まあ、医療者との関わり方っていうところですかね。
えっと。
―― 普段、治療で外来に通っていらっしゃるときと、その治験に参加している間で、一番、こう、何ていうんですか、扱いが違うなっていうふうに感じられたのは、その、医療者との関わり方ですか。
そうですね。やはり、話が長いことできますのでね。こうです、ああですっていうふうにできるので、そういった点では、外来だとどうしても数分間の、その、接し方ですから、ええ。もっと、ずーっとね、あれも聞きたい、これも聞きたいってありますけれど、もうその時、逃しちゃうと、ないんですけど、そのー、治験やっている間は、疑問点があるとすぐ(医師に)ぶつけられましたので。そういう点ではすごく助かりましたね。
インタビュー04
- 治験に参加した商品が製品化されたと聞いたときはうれしかった。もし自分が試したのがプラセボだったとしても自分のデータが役に立ったと思う(音声のみ)
- 頭から「治験は嫌」と思わずに、まずどんな治験かということを聞いて、自分に合うかどうか納得いく説明を受けたら見方も変わるのではないかと思う(音声のみ)
- 治験参加は自分を見直す機会になる。簡単な気持ちで参加するのではなく、薬の製品化につながる大事な作業なんだと思って参加すべき(音声のみ)
- 参加した吸入薬がその後製品化されたことは聞いた。自分も気になっていたので途中で聞いたりもしていた(音声のみ)
- 参加する前は試しに薬を飲むだけという程度の知識しかなかった。今は治験が新薬を作るために数年かけて準備に準備を重ねていくものだと知り、すごいなと思う(音声のみ)
- 眠いときや疲れたときでも提出するノートに書くべきことは簡単にでもメモしておき、次の日に清書するということもあった(音声のみ)
- 医師が実際に吸入をやって見せてくれた上に、治験では検査についてもより詳しく丁寧に説明してもらえるのがありがたかった(音声のみ)