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インタビュー時年齢:47歳(2015年2月)・女性
がんのワクチン療法の有償治験*(比較対照試験ではない)に2010年から参加中。
東北地方在住。2010年に乳がんが見つかり、抗がん剤治療を受けていたが、それだけでは納得できず、ワクチンの治験に参加。がんを治したいと強く思っており、経済的な面で苦しかったときもあったが、ワクチンを打った方が調子がよいと感じているので続けている。これだけ実績あるワクチンがなぜ国に認められないのか疑問に感じている。将来的にはこの治験が無償で行われるようになればよいと思う。
*これは特定の治験薬(丸山ワクチン)だけを対象とした仕組みで、1997年に定められた「医薬品の臨床試験の実施の基準(新GCP)」に基づく、今日の一般的な治験の枠組みから外れた例外的な試験です。
語りの内容
―― 最初に、そのお金の話ってどういうふうに説明されていましたか。
お金は、そこに行って、「40本で1万円かかります」って。うん、40本、AとBが20本ずつ入っていて、40本のそのワクチンが、物買う、物というか、自分の何ていうの、治療するには、40本のやつが「1万円かかります」っていうあれで。それで、ちゃんと、その、何ていうの、「データと一緒に出せるんだったら、同意書を書いてください」って言われて、書いて、大きいその東京さの病院に行って、ワクチン取り行って、ここまで来ました。
―― 続けるのに、やっぱりお金(が必要だった?)。
お金はかかります、うん。
―― 交通費とか全部自分で。
最初は、東京のほうの関東圏の大きな病院にワクチン取りに行って。電車代を含んで、自分が(交通費助成の対象となるような)身体の病気持っているので、半額で、往復で2万円ぐらいなんで。その日は、夜行電車で、そのまま行ったんで。でも、次の日、やっぱり休めないんで、アルバイト。1泊2日で抗がん剤打って、次の日(ワクチンを取りに)行くって決めたので取り行って。強行しましたね。うーん、それでも治したいっていうのが、病気に負けていられねというか。病気に負けたら、自分の夢も終わっちゃうっていうのがあったから、どうしても。やっぱり、夢が先行しちゃったっていうか、うーん。