※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。
インタビュー時年齢:54歳(2015年3月)・女性
強度近視の矯正のための眼内レンズの治験に参加を希望したが、条件に合わず不参加。
関西地方在住。総合病院にCRCとして勤務。中学生の頃からコンタクトレンズを使っており、レンズを入れても0.7くらいの視力しかない。2010年、レーシックなど検討してインターネット等で検索していたところ、前房にレンズを埋め込む、フェイキック眼内レンズの治験を知った。自分に合っていると思って検査を受けたが、埋め込む部分が薄すぎて参加不可だと言われ、がっかりした。
語りの内容
まあ、この眼内レンズを入れる治療が、わたしに、ま、一番合ってるように思いましたし。ま、視力が、あのー、よくなる、唯一の方法かなと思って、ものすごく期待していたんですね。で、まあ、あのー、先ほども言ったように、うーんと、ま、電話をして申し込んで、とりあえず診察に来てくださいということで、まあ、近くの大学病院でやっているので、そこに行って、診察を受けました。で、で、あのー、CRCの方が、まあ、同意説明をされて、で、サインをして、で、その日3時間ぐらいの検査。ま、ですが、あのー、ま、待ち時間とかも入れると、ほとんど半日かけて、その検査を受けました。
―― 最初、その、広告を見られて電話されたっていうお話でしたけども、そのときの、期待感っていうあたり、もう少し教えていただけますか。
期待感ですか。
―― どんなことを思って。
えーと、まず、条件が4つほど書かれていて、年齢と、まあ、強い近視の人、乱視が軽い方、で、コンタクトレンズや、えー、眼鏡を使った場合の矯正視力が0.5以上の人という、この4つの条件にはぴったり当てはまったので、いけるかもしれないと思って。ものすごく期待感があったんですね。ただ、ま、駄目かもしれない。ま、あのー、いろんな検査をする中で、こういう試験に入れないっていうことは、割りとよくあることだと思うので、行ってしまって駄目になっちゃうかもっていうのもあって。
検査のデータがどんどんそろっていって、最後に診察が、あ、最初と最後に診察があるんですけれども。その最後の診察のときに、結果を、その、条件に照らし合わせてみていくと、あれ、これが駄目やなっていうことになって、で、じゃ、あの患者さん呼んでと言われて入って、で、実は、この点が合いませんでしたということを言われて、で、ま、ちょっと治験には、入れませんということを言われたので、その日のうちにも終わってしまったんですけどね、はい。
―― そのときの、その、これが合わなくてっていうのを言われたときは、どんなお気持ちでしたか。
もう、すごくがっかりしました。もう、もう、本当にがっかりしたし、あのー、相手の先生がとても親切な先生だったので、この前房、「前に入れるレンズを入れるものだけじゃなくて、後ろのもあるから、それは承認がとれているので、そっちができるかどうかみます」と言って、データを照らし合わせてくださったんですけど、それも、駄目だったということがあって。
インタビュー29
- 他に治療法がなければリスクが高くても試したいだろうし、リスクが低くてもメリットも少ない治験もある。最初から扉を閉めないで、とりあえず話を聞いてほしい(音声のみ)
- 眼内レンズの治験を実施していた会社のホームページには承認されたとは書かれていないので、まだ申請中か別の試験を実施中かもしれない(音声のみ)
- 眼内レンズの治験で、年齢、近視の程度、矯正視力などの条件がすべて当てはまり、同意書にもサインしたが、検査の結果、条件に合わないことがわかりがっかりした(音声のみ)
- 自分に合う治療法があるのではないかと思い、インターネットで新しい治療法を調べていた。新聞で見たものをインターネットで調べることもあった(音声のみ)