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インタビュー時年齢:58歳(2014年11月)・女性
線維筋痛症の治療薬の治験(第何相かは不明・プラセボ対照試験)に参加を希望したが、募集定員に達したため参加できなかった。
首都圏在住。2009年ごろ、既存薬の線維筋痛症への適応拡大のための治験に誘われ、参加を希望。プラセボが含まれることや治験中は常用薬が飲めないことなどを不安に感じつつも、治験に向けて準備していた。その後、医師から枠がいっぱいで参加できなくなった旨を知らされ、拍子抜けすると同時に、今まで通り治療を続けられるのですごく残念ということもなかった。
語りの内容
―― 最初、治験に参加しようと思ったきっかけっていうのは、今の痛さがちょっとでもっていうことだったと思うんですが、治験というのは、もう、そもそも、新薬を開発して、こう、お薬として売り出すための前の工程じゃないですか。だから、それに、その工程に自分が参加してて、こう、新しい薬を出すため、薬というか、認可ですよね、されるために協力しているんだなんていうような意識っていうのは持ったりとか持たなかったりとかってありましたか。
あ、それは、協力したいなっていう意識はありましたね。やっぱり、早く認可してほしいって思っていたので、うーん、だから、治験受けようって思う人ってそうなんじゃないかなと思うんですよね。自分に対しての利益もそうなんだけれども、早く認められて保険診療になってほしいっていうところですね。日本って遅いじゃないですか、薬の認可がね。なので、もっとスピーディになってくれると、もう、わたしのような慢性疾患で、長くかかる病気は、もう、まだ待てるけど、それこそがんの方なんかは深刻なので、海外でも使われていても日本で通っていないからっていう例がすごく多いじゃないですか。だから、そういう面も、もっと改善されたらいいのになって。ま、必ずしもそれがいいかどうかは、あとになったら、やっぱり、それがよくなかったっていうことが、あるので。わたしの母の主治医なんかは「新薬は僕は1年使いません」っていう先生がいたんですよ。えーって思って。1年間使わないって、だって、ちゃんと臨床試験とおっている、治験とおって、うーん、いい薬なのに1年間も使わないのかってびっくりしたことがあったんですよ。
―― 販売されてから1年間、ちょっと、効果をみてみようっていう、よその評価っていうですね。
そう、そう、うん、うん、そうですね。日本での様子をみるんでしょうけども、うーん、ちょっと思いますね。