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インタビュー時年齢:76歳(2012年11月)
関節リウマチ治療薬の治験(第何相試験かは不明・プラセボ対照ではない)に参加。
北関東在住。1987年に関節リウマチと診断され対症療法を受けていたが、次第に悪化。1997年、夫が見つけてきた新薬開発の新聞記事を頼りに、大阪の大学病院を受診。1年半待って1999年に大阪の総合病院で新薬の治験に参加。最初は入院して点滴を受けたが、1か月ほどで痛みや浮腫が消えた。その後は4週間に1回、大阪まで新幹線で通院した。2008年4月に薬が承認され、地元の病院でも治療を受けられるようになった。
語りの内容
うーん。嫌だったなっていうのは、それに、治験受けるために大阪通い始めて、もう4週間に1回ずつ行かなきゃならないから、行ってきた日ぐらいは、1週間ぐらいは安心なんですよ。でも、またもう、「あ、来週はまたいかなきゃならない」っていう、それは、大変だったですね。
もう冬なんて、例えば、その総合病院に着くのに、えーと、2時ぐらいになるんですよ。ですから、普通に行けば、普通に行けばっていうか、夜が明けてから行ったら。でも、6時間かかるんですよ、その病院まで。だから、採血が2時で終わりなんですよ。それ前に入らなきゃならないから。ていうのは、うちを朝の6時ごろ、もう冬なんで真っ暗なときに起きて、そして、主人がもちろん(近くの)駅まで送ったり、少し離れた駅まで送ったりしてくれたから、家族にうんとお世話になったし、主人都合悪いときは息子が送ったりして、それはもう大変だったんです。嫌なことはそれ。
それと、あと、冬なんてもう、大阪を夕方、前の日に注射して、翌日様子を見て帰りなさいって言うから、2時ぐらいに出ると、もううちに着くの真っ暗なんですよ。そうすると、真っ暗だし、また家族が迎えて行ってくれて、それはもう大変な、騒ぎで、そういうのは大変でしたね。嫌だったというか、迷惑掛けたし、嫌だったですね、嫌だといえば。ええ。もう、そのストレスが(治験が終わってからの通院も含めると)もう十何年間。ほっとしたのはつかの間で、また行かなきゃならないっていう、それは大変だったですね。