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インタビュー時年齢:81歳(2014年8月)・女性
頻尿の治療薬の適応拡大のための臨床試験(詳細不明・実薬対照試験)に参加したが、副作用と思われる症状が出て中止。
関西地方在住。2013年に腎臓摘出手術後、定期検診の際に夜中にトイレに起きると主治医に話したところ、男性の頻尿を抑える薬を女性にも使えるようにするための試験に協力してほしいと言われ、その場で同意した。初めて薬を飲んだ直後に血圧が下がって具合が悪くなり、自分から中止を申し出た。
語りの内容
「それでは(治験に参加します)」っていうことで、(治験の薬を)いただいてきて、2週間分いただいたんでしょうかね。まず、2週間試してみましょうっていうことで。翌日から、朝、食後3回ですか、朝飲んで食後飲みまして、で、10時ごろですかね、2時間ぐらい経ったあと、買い物に行こうと思うんですけどね、何か倦怠感とか脱力感というのかね、ぐたあーとしてしまいましてね、で、買い物どころじゃないんですよ。
で、おかしいなと思って。血圧が下がるっていうから、すぐに、わたし、血圧が日頃高いものですからね、朝夕、血圧測っているんですよ、自分で。で、先生、かかりつけのドクターは、何ですか、あまり強い薬を使うことを非常に好みませんので、ゆるやかだけれど、年齢的にあまり下げると、非常に、よくないことがおこるから、可能性があるからねっていうことで、そう、140前後っていうところを、で、わたしも、それでいいわと思ってね、飲んでいたんですけれども。
それで、血圧をそのときにね、倦怠感もあって、だらーんとしてしまったもんですから、血圧をすぐに計りましたら115だったんですね。だから、わたしにとっては、めったにない血圧だったので、いやあ、これも(治験の薬が)原因なのかなと思いまして、すぐに病院に電話いれまして、「実はこうこうこうなんですけども、ちょっと気になりますから電話しました」と言ったら、「もう、止めていいです。止めてください」って「お薬飲むのは止めてください」って、出た担当の看護婦の方が言われましてね。で、「明日、タイミングよく、そのドクター(治験の担当医)外来で来ていますから、来てください」って言って、「朝一番に、診ましょう、相談にのりましょう」って言われて行きましたんです。
そしたら、先生が、「いやあ、1回目はそういうことあるけれども、次からは、あまりそういうこともなくなると思うから、飲んでくれないか」って言われたんですよ。でも、私、夜中に(トイレで)2~3回起きるのと、このしんどさと、きのう経験したしんどさと比べたら、「もう、わたし飲みたくありませんから」って言ったら、「そうかなあ」なんて、だいぶね、おっしゃっていましたけど。「まあ、これは、ね、患者が希望しなければ止めることもできるんだから、じゃ、そうしましょう」とこう言われたんですよね。それで、「じゃ、お願いします」っていうことで止めてしまったんです。
インタビュー21
- 治験の薬を飲んだ直後にぐったりしてしまい、めったにない低血圧になったので担当医には続けてほしいと言われたがもう飲みたくないと断った(音声のみ)
- 臨床試験について医師以外からの説明は一切なく、何を説明したかを記した2~3枚の同意書を渡されたが、改めて読み返す時間もなくその場でサインをした(音声のみ)
- 医師からは副作用として、血圧が下がることしか言われなかったが、実際に薬をもらいに行ったら、薬袋には倦怠感や脱力感などたくさんの副作用が書かれていた(音声のみ)
- 腎臓がんの術後検診の際に頻尿気味であることを話したところ、男性向けの頻尿の薬で、女性を対象にしたデータを取りたいので協力してくれないかと頼まれた(音声のみ)
- 治験継続を断ったことでかかりつけ医の気分を害したかもしれないが、気にしない様にして定期検査に通っている(音声のみ)