――従業員の方たちには、まずどのようにして、お伝えされたんですかね。
ええと、最初、まあコロナっていうことは伏せてたんですが、うそはなるべくつかないようにということで、ま、(おやじが)かかったっていう話をしました。で、その後に、やっぱりもっと、もっとすごい対応になりましたね。
――うーん、じゃその、かかったって言う前からちょっと、「あれ、あやしい」みたいにこう、されてたっていうことですかね、周りの方が。それで、そういうふうに正直にはっきりおっしゃったら、「あ、大変ですね」って話にならなくて。
うん。なんですかね、あの……ええと、まあ、あの、仕事してるんですが、おやじが元気なときに、それこそコロナになる1週間ぐらい前ですかね…に、あの、会ってるは会ってるんです。会社の関係の仕事の、要は、話をするんで。1回会ってはいるっていうところで、多分そういうふうな変な顔されたんだと思うんですね。
――普段は本当にそんなに、頻繁にお会いになるわけじゃなくて、月になんべんぐらいとか、そういう感じで?
月に、そうですね、月に1回、定例じゃないですけど、会議したりとかしてたんで、はい。
――じゃあ、そのぐらいの頻度でっていうことで。たまたま発症される1週間ぐらい前に1回会っていたということ。でも、それでも保健所の方からは濃厚接触者というふうにはされなかったわけなんですよね。
ええと、その段階では、まだ、要は(おやじの)コロナ(感染)が判明する1週間ぐらい前だったんで、お会いしたのが。で、ええと、その後コロナになって、従業員が、ええと、社長と会ってるよっていう感覚で多分、みんなの対応がちょっとおかしくなったっていうのは…ありました。
従業員とかにはもう、おやじが罹ったっていうことで、私にも疑いがかかったっていう感じで、結構みんなに非難されたっていうのは事実ですね。はい。
――その、「非難される」っていうのはどういうことなんですかね。どういうふうに。別に、だって、お父さまだってね、かかりたくてかかったわけではないし。なんか、その、怖がられたってことですか、すごく。
そうです、そうです、はい。あの、そうですね、なんか、なんかいつもと違う、みんな、態度だったんで。ちょっと私も、うーん、あの、引きました。「引く」っていうのは、うーん、なんて言えばいいんですかね…今までにない対応の仕方。しゃべるのももう、ずっと離れてちょっとしゃべったりとか、なんか避けられるような感じでしたね。