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インタビュー時年齢:64歳 (2021年2月)
感染時期:2020年4月
背景:首都圏在住の女性。コールセンター勤務。1人暮らし。

38~39度の熱が続き保健所に電話してもなかなかつながらず、病院でPCR検査を受けたのは発症から6日目。肺炎の所見があったが、検査結果が出るまで入院はできないと家に帰された。3日後に呼吸困難になり救急車を呼んだ時には血中酸素飽和度は80%台だった。感染症専門病院に入院、一時は気管切開して人工呼吸器を使っていた。5日ほどでようやく熱が下がり、さらに1週間ほどで2回連続PCR陰性となり退院。だが頻脈やせきなどの症状は続いており、後遺症に理解がない職場なのがつらい。

語りの内容

――まず、お一人暮らしでらっしゃるわけですよねえ。

はい。

――はい。近所に誰か頼れるお友達とか、あるいは、ご家族とかっていうのはいらっしゃらないんですか。

はい、歩いて12分のところに、あの、弟夫婦が住んでいます。

私は妹にだけ知らせてたんですね。で、妹も心配かけるから誰にも、知らせなかったんですよ。それで、えっと、先日12月に…その、姪の、弟の娘の結婚式がありまして、で、そのときに、初めて、あ、その前かな。その前にLINEでやり取りをしている頃に、初めて、「えー、○○(ご本人の名前)おばちゃん、コロナだったのー?」という感じで言われました。「誰も知らなかったのに」って。「あ、それはね、心配するから、妹が言わなかったんだと思う」って言ったんですけど。で、「えー、いつ?」っていうから、「うん、4月」って。その姪の結婚式が実は4月だったんですよ。それで、3月の下旬ぐらいまで迷って迷って、4月にしてどうしようって言いながら、迷って結局、(結婚式を)延期したんです、12月に。なので、「4月だったら行けなかったねー」って言ったところだったんですけど、もう誰も知らずに、はい。そういうことはありました。
だから私もなかなかあんまり、普通の風邪とかね、何か、ケガとかだったら知らせますけど、いやあ、もうコロナは知らせたくなかったですね、今でも思いますけど。とりあえずコロナで動けないっていうのは、あんまり知らせたくはないですね。だって、うつるかもしれないですしね。それはちょっとなかなか、妹もだから、「私が行こうか」って言ったんですけど、妹にも小さい子どもがねえ、いますし。やはり、「いや、来なくてもいいよ」って、もしうつってね、戻って。で、「症状がなくてもうつるから、それはもうやめたほうがいいと思う」というのは言ってたので、とりあえず、誰かに知らせてっていうのは、考えなかったですね。

――その妹さんに連絡されたっていうのは、入院された後ですか、それともその前に、お部屋、ご自宅にいるときですか。

ううん、もう、最初っからもう。「いや、もう、ちょっと熱がねえ、高くて、もしかしたらそうかも」っていうようなLINEは時々してたんです。それで、「もうこれちょっと熱も下がらないし駄目みたいだ」と。で、「保健所に電話してるけど、なかなか検査受けさせてもらえないんだ」っていうようなこと、毎日1回か2回はLINEしてたんです。で、症状がだんだん重くなって、「これ、絶対間違いないね」とかっていうのは、LINEしてたので、大体その辺りは、妹も分かってましたね。どういう私が症状か。だから、もう食事もできないことも分かってたので、「私、行こうか?」って言われたんで、「もうそれだけはやめて」っていうのは言ってました。

私は: です。

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