インタビュー10

インタビュー時年齢:52 歳 (2021年3月)
感染時期:2020 年10 月
背景:罹患時首都圏在住の男性。会社員。単身赴任中。

せきや微熱のため会社を休み在宅で仕事をしていたが、38度を超す熱が出たため発熱外来を受診した。レントゲンを撮ると既に肺が真っ白だった。最初に紹介された病院では血中酸素濃度が80%を切ることもあり、より高次の病院に転院することになったが、チューブが折れて酸素が吸入できていなかったことが判明。転院先ではICUに入ってレムデシビルの投与を受けたが、気管挿管することはなく、数日後には一般病室に移った。退院後は順調に回復し、後遺症もなく職場復帰している。

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インタビュー09

インタビュー時年齢:52 歳 (2021年3月)
感染時期:2021年1月
背景:関西圏在住の男性。介護ヘルパー。1人暮らし。

37.5度の熱が出たので会社の指示で仕事を休み、保健所に連絡して翌日PCR検査を受けた。次の日陽性の結果が判明した時には熱は下がっていた。ホテル療養を勧められたがすぐには空きがなく、3日間自宅療養したのちホテルに移って4泊5日過ごした。自宅に戻って会社から送られてきたPCR検査キットで陰性を確かめて、5日後に職場復帰した。自分が担当していた利用者さんは濃厚接触者になり迷惑をかけてしまったが、誰も発症しなくて本当によかったと思う。

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インタビュー06(家族)

インタビュー時年齢:53歳 (2021年1月)
感染時期:2020年3月
感染した家族:父(当時82歳)・母(79歳)・妹(50歳)・甥(8歳)
背景:首都圏在住の男性、飲食店経営。妻と娘と3人暮らし。

最初に発症したのは、自宅から車で2-30分ほど離れたところで、認知症の母と暮らしていた父だった。その後母と、同じマンションの別室に住んでいた妹(インタビュー11)、甥の感染が判明。当初父以外は自宅待機だったが、最終的には全員が入院した。父は重症化してICUで人工呼吸器を装着したが回復せずに亡くなり、他の家族は全員回復した。自分は濃厚接触者とされたので経営する飲食店を1カ月の休業としたが、復帰後に従業員の態度がよそよそしくなったのはショックだった。

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インタビュー05

インタビュー時年齢:54歳 (2021年1月)
感染時期:2020年10月
背景:首都圏在住の女性。看護師。医療系大学教員。3人の娘(全員20代)と4人暮らし。

週末に発熱、頭痛、筋肉痛があり週が明けるのを待ってかかりつけ医を受診。PCR検査を受けて新型コロナウイルス感染症と診断され、ホテル療養を希望し発症から4日後に入った。37度台の発熱、頭痛、全身の痛みが強かった。6日間のホテル療養後、自宅で4日間療養した。仕事への復帰後数日して再度発熱、頭痛、倦怠感が出現。薬を飲みながら仕事を継続したが、症状が強かったため、通勤にタクシーを利用したり職場に近いホテルに宿泊したりして完全に体調が戻るまでには時間がかかった。