本ウェブページは、「新型コロナウイルス感染症の語りデータベース」構築に向けた予備調査として、2021年1月~7月に行われた14名の患者さんとご家族へのインタビューにもとづいて作られた「パイロット版」データベースです。
ここでは2020年3月から2021年1月までの間で、新型コロナウイルスに感染された患者12名(男女各6名)と患者家族2名(男女各1名)にインタビューした内容を分析し、自分や身近な人が感染したら、どういうことが起こるのか、これまであまりメディア等で報道されていない話題にも注目して、9つのテーマをピックアップしてご紹介しています。
通常ディペックス・ジャパンでは一つの疾患について35~50名のインタビューをご紹介していますが、現在このパンデミックが私たちの日常に与えている大きな影響を考えると、早く結果を共有すべきと判断し、2021年9月に10名分のパイロット版を公開しました。詳しくは、「新型コロナウイルス感染症の語り(パイロット版)開設にあたって」をご覧ください。その後、2022年3月に2021年7月までにご協力いただいた4名の方々のインタビューを追加公開しました。
なお、ここで紹介されている体験談はコロナ感染の第1波(2020年3月から始まり4月下旬ごろをピークとする波)から第3波(2020年11月から始まり2021年1月初旬をピークとする波)にあたる時期のものですので、コロナに対する人々の知識や医療体制のひっ迫の度合い、ワクチン接種の進み具合などは、現在の状況とは大きく異なるところがあります。ウイルス変異による感染力や病態の変化もあって、治療方針や濃厚接触者の定義、健康観察期間なども変化していますので、その点にご注意ください。最新の情報については、厚生労働省や国立感染症研究所のホームページをご覧ください。
(2021年9月公開/最終更新日2022年3月)
インタビュー期間
2021 年 1 月 ~ 現在も続行中
対象者(2022年1月現在)
30 代から 70 代の本人 12 名 (女性 6 名 ・ 男性 6 名)
30 代から 50 代の家族 2 名 (女性 1 名 ・ 男性 1 名)
「新型コロナウイルス感染症の語り」 パイロット版(β版)は、DIPEx-Japanの自己資金で立ち上げられました。現在は厚生労働科学研究費 (新興・再感染症及び予防接種政策推進研究事業)「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の倫理的法的社会的課題(ELSI)に関する研究」(研究代表者・武藤香織)の助成を受けて、35~50名規模のフルスケールのデータベースの構築に向けて、インタビューが続けられています。
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