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診断時:25歳
インタビュー時:48歳(2017年10月)
関東地方在住の男性。妻(CD07)と二人暮らし。25歳の時にクローン病を発症したが、高校2年の時に1型糖尿病を発症している。二つの難病を抱え、インスリンとエレンタールと食事のバランスが崩れるとどちらかの病気が悪化することになるので、これらをうまく調節しながら生活している。しかし、クローン病の方では2011年に手術をして、その後使いだしたレミケードが効いており、最近は寛解状態が続いている。今は妻と二人でパン屋をやっている。
語りの内容
―― で、今エレンタールは、その、日常的には飲んでないんですか。
いや、日常的に朝は飲んでます。
―― あれって、何かすごい糖分が多いっていうふうに聞きましたけど。
あの、消化吸収、消化がないんで、飲んだらすぐ、こう、血液のほうに行ってしまうんで、それがもう全部、こう、血糖で出てしまうんですよ。
あの、普通の食事ですと、消化されて少しずつ、こう、小腸で吸収されるんですけど、エレンタールの場合は直接もう、飲んだらすぐ小腸で、こう、吸収して、えー、そのタイムラグがほとんどないような状態で、えー、血液のほうに糖が浸透していくんで、そうするともう、がーっともう、急激にこう、普通の食事よりも何倍も速く、こう、糖が上がってしまうんですね。
で、それを抑えるのが、えー、糖尿病の治療の根幹なんで。
―― …そうすると、相反するものを2つやらなきゃいけない?
そうですね。だから食事に関してが、まあ、そうなんですけど、おー、ちょっと厄介な病気、あ、その両方ともが厄介な病気ではあるんですよね。
―― …そうするとそれを、まあ、インスリンと食事とエレンタールでうまく、こう、コントロールしながらバランスを取ってるっていう感じ?
そうですね。だから、まあ、その、何も考えないで暮らしてる普通の人っていうのは、その、自分のその、まあ、自律神経やら、そのいろんな、こう、自分で考えなくても、そういうのをコントロールがされてるんだなっていうのを意識してもらったほうがいいのかなと。僕はそれを毎日のように、こう、自分で考えながらやらなきゃいけないんで。
―― ……なるほど。それはなかなか、こう、慣れるまで時間かかりますね。
そうなんですね。今ようやく、こう、ある程度、こうなったときにはこうっていうのがだいぶ見えてきたんで…まあ、最初の頃はものすごい大変でしたね。