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診断時:23歳
インタビュー時:27歳(2017年12月)
関東地方在住の男性。両親と祖母の四人暮らし。薬学部6年生の夏に突然の下血で発症し、そのまま入院となりすぐにクローン病の診断が出た。その時は絶食とステロイドの投与で、2週間で退院。その後病院の薬剤師として就職し現在も勤務している。就職してからもたまに腹痛の症状が出て仕事を休むこともあるが、重症化はしていない。また職場にも病気のことは開示してあり職場の理解もあるので安心して働くことができている。
語りの内容
夏の8月の10日とかそれぐらいだったと思うんですけれども、土曜日だったと思います。朝の、ええと、ご飯食べてからトイレに行ったら血便が出ました。結構な鮮血で、結構真っ赤な便が出て。で、まあその、今までの、その、パンツに、こう、液体が付いてたっていうところで痔だと思いましたので、切れ痔になったんじゃないかって一番最初は思いました。で、まあ一番最初の、その、朝8時ぐらいだったと思うんですけど、そのときの出血はそう思い込んで、取りあえずそのまま様子を見ていたんですけど、それが2回、3回っていうふうに続いて、4回、5回、6回と、どんどんどんどん止まらないという感じで、うんと、血便が出続けたという感じですね。それで、まああの、血便が出て、その、何か悪い病気なんじゃないかっていうふうに、何となく思ってきたんですけれども、まあ、病院行きたくないなっていう気持ちがあって、ずっとそのまま回数が増えていった状況だったんですけど、まあ夕方ぐらいになって、さすがにそろそろまずいなっていうふうに感じてきたので、ええと、まああの、夜間とか、土曜日だったんで普通にやっている病院はもう閉まっちゃってましたし、確か17時ぐらいだったと思うんですけど、ええと、電話で、あの、夜間にやっている病院、診療所というのを探してもらうサービスにちょっと連絡して、近くの診療所を紹介してもらいました。で、そこに行って、診察の前にまた便意が出てきて、で、トイレに行ったらまた血便が出て、それを先生に見せたら、まああの、出血の量が多いから1回入院しましょうという形になって、そこに入院することになりました。
うんと、で、まあ最初は、その治療としては絶食にして、止血剤を投与して、あとはステロイドを口から、点滴からという形で投与してという形でした。大体2週間ちょっとぐらい入院してから退院という形になりました。入院中に何回か大腸の内視鏡検査を受けて、そのときに、一番最初はまあ、あの、直腸のところだけ見てみましょうという話だったんですけど、その潰瘍性大腸炎を疑っていたので。で、そのまま直腸のところに特に何も病変がないということで、奥のほう、奥のほうというところで見ていったら、ええと、上行結腸の回盲部あたりのところに病変があるっていうことで、もしかしたらクローン病なんじゃないかっていうふうに言われました。確かそれが一番最初入院して、1日、2日ぐらいのところだったと思います。確かそのときはかなり炎症が強くて、確定診断ていう形にはならなかったんですけれども、まあ退院してから何回かその大腸内視鏡検査して、クローン病でしょうっていうことになって、大学病院のほうに、ええと、通院するようになりました。
インタビュー13
- 朝から下血があり、痔かと思ったが夕方になっても止まらず病院に行ったらそのまま入院となった。内視鏡検査の結果、回盲部(小腸から大腸への移行部)に病変が見つかりクローン病だとわかった
- 患者の立場になってみると、医療者側には権威というのがあって患者は医療者に言えないことがある、ということが分かった。人と人としてコミュニケーションを取ることが大事だと思う
- 若い頃は人に病気のことを話す時は、投げやりな気持ちで破れかぶれになって伝えていたが、今の彼女にはそういうことなく話せたことが心に響いた
- 面接の時に自分の病気を伝えるかどうかは難しい判断だが、伝えないで働いてもどこかでほころびが出ると思うので、伝えた方がいいと思う
- クローン病の治療薬は、最初はステロイドとサラゾピリンで途中からステロイドを止めてペンタサのみにした。そのほかガスを出しやすくする薬と整腸剤を毎日飲んでいる