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診断時33歳
インタビュー時:38歳(2017年8月)
関東地方在住の女性。一人暮らし。19歳で発症したがなかなか診断がつかずようやく33歳でクローン病の診断がついた。狭窄はあるが手術するところまではいかず、まだ手術はしていない。会社は病気のことで配慮してくれるが、今は外部の会社に半ば常駐状態なので常駐先の会社には言えず悩んでいる。発病してからお付き合いした人もいたが、元気がない時の姿を見せる勇気がなく結婚に踏み切れていない。
語りの内容
あの、私の病気がクローン病っていう病気なんですけれども、実は2011年から12年にかけて、ま、とにかく、なんか食事をした後に、ま、すぐに腹痛が起こるですとか。あと、ま、会社の方々と結構、飲み会とかに行くんですけれども、ま、そのときに、ま、電車の中で吐き気がしたりですとか、なんか、そういう症状がもう頻繁に起こるようになっていて、まあ、そこも1人で結構ずっと我慢しながら1年間ぐらい生活をしていました。
で、結局ですね、あの、一番ひどい症状になったことが、ほんとに、ご飯を食べた瞬間にもう胃も腸も全て、きゅっと、こうなんか、雑巾でこう、絞られたような痛みが発生することが多くなって。なんか、会社にも行けない日が出てきて。で、そのときに、ちょっとあんまり話ししづらいんですけれども、実はずっと、あの、下血というか血が混ざっていて。で、それもずっと1年間ぐらい放置してたんですね(笑)。
で、あの、なかなかそういう病院に行けなくって、で、ま、さすが血が出てる量もおかしいし、なんか、貧血でもあったので、あの、ま、都内のちっちゃな病院のほうに行きました。
で、そのときに、まあ、そのときはクローン病とか言われなかったんですけど、とにかく、ま、うん、話しづらいんですが(笑)、あの、結局すごい痔(じ)が悪くなっていて、あの、「すぐ手術しないと駄目ですよ」みたいなことを個人病院の方に言われて、なんか、一応、大きな病院を紹介していただいたっていう経緯があります。で、それが2012年の12月ぐらいでした。
インタビュー04
- 発症してから診断がつくまで、ストレスのせいにされて、病院も転々として長い時間がかかってしまった
- 診断が遅れた原因の一つとして自分が恥ずかしくて肛門科になかなか行けなかったことがある。できれば女医さんのいる病院がもっと宣伝してくれたらいいと思う
- ご飯のたびに胃も腸もぎゅっと、こう雑巾で絞られたような痛みがあった
- 男性の医師には話しにくいこともあり、女医さんに変えてもらった。今の悩みは、外来の待ち時間が長く、医師が忙しそうでなかなか詳しい話ができないことだ
- 看護師だった母親からはひどくなるまで我慢したことや食生活についてうるさく言われた。父親は診断を聞いて悲しんでいたが、今でも食事制限のことは理解できていないようだ
- 仲のいい友達には病気のことを話していたので、入院した時はお見舞いに来てくれた。春休みで皆楽しそうな様子を見て「どうして自分はそっちにいけないんだろう」と思った
- 病気になってからは恋愛や結婚に積極的に行けなくなった。結婚後の生活や出産など、色々考えると不安が募って踏み切れない
- 会社の宴会ではなるべく自分が幹事になって店を決めるが、どうしても食べられないものが出てくることもあって、それを修行僧のように我慢しなければならないのはとても辛い