一番気になってるのはやっぱり、あのー、うちの、あのー、おばあちゃんがどうなってるかとか、あのー、みんながどういうことをやってるかっていうことについては、やっぱりいろいろ、あのー、気になることっていうのはありますね。あのー、おばあちゃんがどういう、あの、どういうふうに進んでいけばいいかとか、あの、そういうのは気になりますね。
―― あのー、お近くのグループホームにお母さまが入られてるって伺ってるんですけれども。
はい。あ、あの、時々行きますね。あのー、おばあちゃんを見に行くとか、そういうことがよくやらないといけないこととしてやってますね。で、何とかおばあちゃんも普通にできるように、ということは考えてますね。
―― うん…その、お母さまも認知症になられていらっしゃるんですよね。
…お母さん、僕自身?
―― うん、だから、おばあ・・・おばあちゃん。
おばあちゃん。あ、おばあちゃん、はい。おばあちゃんはそうですね。おばあちゃんはもう、あのー、だけど、がんばってるなと思うのは、おばあちゃんも時々、あのー、電話をしてくるんですよ。やっぱり、あの、思うようにいかないと電話がかかってくるんですよ。そいで、あのー、まあ、ま、別に悪いことしてるわけじゃないし、だから、「分かりました。じゃあ今度、おばあちゃん、あした、今日は無理やけど、あしたはじゃあ行くから」って言うと、喜んで、まあ、翌日にしましょっていうことには、いつもたいていなってますね。
…忘れちゃってるんですよね。あの、おばあちゃんの場合はね…忘れてます、常に。もう次の瞬間にもう忘れてますね。これは悲しい話です。自分でどうしてんのかっていうのが、本人がやっぱりちゃんと分かってないっていう状況が、ずっと残ってるんだなっていうのはありますね。
で、あのー、自分で、あの、好きな人というか、あのー、いろいろ僕のことを言ってくれる人はこの人だっていうようなところでは、ちゃんと言ってくれるけれども、だけど大切なことは忘れてる、完ぺきに忘れてしまってる、ていうようなことにはありますね。これはまた悲しい話だなと思いながら、言ってるな、やっぱりっていうのは気になる。完ぺきに忘れてます。あのー、次の瞬間にもはや忘れてる。けい、き、記憶がもうなくなってるという…。
脳死を、やっぱりそうなってるんだと思うのは結構しんどいことですね。…まあ、だけど、何とかしてかないと、と思うんですけどね。と思ってるんですけど、うん、いいかどうか分かりません。あの、難しい。難しいですよね、やっぱりね。MRIで分かってあるのは、分かってるのは、どのく、どのくらいまでなんだろうか、とかね、思ったりしますしね。…面白いですけどね。変な言い方ですけど。