投稿者「dipex-j」のアーカイブ

認知症の語り

夫は診断を伝えた後も、それまでと同じように何げなく接してくれるのがありがたい。「笑うと調子がいい」といったら、ひょうきんになって笑わせてくれる(音声のみ)

で、わたしの主人も、あのー、もともとの性格は、昔からなんですけれども、あまり、そのー、「え、どうしたの、大丈夫?大丈夫?」って言うタイプでは…ないんですね。まあ、「ふうーん」(笑)あのー、何でも「ふうーん」って言う感じで、あのー、……なんで、それが、わたしには、とても楽…「大丈夫?大丈夫?」って何か毎日言われていたら、何かそれもつらいものがあるので、何か、あのー、それまでと同じように…何げなく…してくれているのは、わたしはすごく、あのー、ありがたく思っていて、で、あのー、……まあ、あのー、でも、その、……わざとらしく、こう、気は使ってくれなくても、あのー、あのー、「もう、きょうは、ちょっと…ごはん作るのしんどい」って言ったら、「あ、いいよ、いいよ、食べてくるから」とか…、あのー、もう対応してくれる…ので、あのー、すごく、わたしは、…ありがたく…思っていますね。

で、…、あのー、で、わたしが何かあそこで「笑うと調子がいんだよね」って言ったせいなのか、ま、いいことは言うんですよ、笑うと調子がいいよとか。何か「けん玉やったら調子がよくなったよ」とかって、言う、言っているせいか、何か、あのー、あのー、夫も、…何か、ずいぶんひょうきんに…なって、こう、一生懸命に笑わせてくれているんですね。…で、何か夫もひょうきんなことしているし、わたしも一緒にひょうきんなことをして、あのー、…何かきのうたまたまテレビを見たら、高倉健の映画で、何か夫婦で雪の中で鶴の真似をして(笑)、2人で鶴の真似をしてげらげら笑っているのがありましたけど。あ、うちみたいと思ったんですけど(笑)。何かほんとに2人でばかなことをしては、…あのー、げらげら笑うことが増えましたね、…はい。
そんな感じで、なので、あのー、そうですね、何か、あんまり、わたし、夫に支えていただいていますなんてあまり言わないんですけれども、人には。でも、あのー、誰よりも頼りにしていますし、…あのー、ほんとに…いてくれるだけで…安心しています。……。

認知症の語り

認知症という診断は本人だけでなく配偶者にも絶望感を抱え込ませることになると思うので、夫に対して自分の症状について話すことはなかった(音声のみ)

えー、認知症と診断されることは、あのー、本人にも、あのー、とてつもなく大きな衝撃なんですけれども、それは、ほんとに、あのー、もう、がんであと余命半年ですとか…言われるのと同じぐらいの、…あるいはもっと大きな衝撃かもしれないんですけれども、でも、その衝撃は本人だけでなくて、その配偶者も…同じだと思うんですね。配偶者もやっぱり、もう、…もう、どうしていいか分からない絶望感とか不安とかを同時に抱え込むと思うんですね。…で、あのー、それは、分かっていますので、だから、そのー、わたしも夫に対して、…あのー、それ以上心配をかけたくないっていう…気持ちが常にあって、なので、わたしは、あのー、夫に対して、ま、もともと…わたしが、その、…苦しいとかつらいとか悩みとか…あまり誰にも言わない、自分で解決してしまう人間なんですけれども、夫に対しても、わたしは苦しいとか、あのー、こんな、こんな症状があってとかっていうことは、ほとんど言わなかったです。

認知症の語り

MRIでも心筋シンチでも異常が見つからず、レビー小体型認知症の診断がつかなかった。早期発見・早期治療を期待していたのに、命綱を断たれた思いだった

そのころ、あの、……虫が、…その床を虫が、つっつっつーと歩いているのを見て、あれ、こんなところに虫がいるって思ったときに、…ま、数秒間なんですけれども、虫が歩いてぱっと止まったときに、それが…綿くずだったんですね。で、それを見たときに、「幻視だ…」って思いました、自分で分かりました。もう、これは目の錯覚でも何でもない、これ、これこそが幻視なんだと…思いまして、……そんときに、ほんとに……血の気が引くというか、…冷汗は出ませんでしたけれども、…とんでもないことになったと思いました。
で、……で、病院に行かなければいけないと…思いまして、…でー、……ただ、その……誤診が…調べると誤診が多いということなので、……誤診されたらたまらないと思いまして、あのー、…調べました。で、まあ、この先生なら大丈夫だろうというところに、かなり遠かったんですけれども行きました。

で、で、そこで、あのー、脳血流の検査、MRIとM…MGBI(MIBG)だったっけ、心筋シンチグラフィの検査をしまして、あと、血の検査とか、いろん、血圧の検査とかしました。
で、あのー、結局、画像には…出ませんでした。MRI正常。ま、これは、レビーではそれが当たり前なんですけれども。で、脳血流は、レビーでは、まあ、後頭葉が…血流低化すると言うんですけれども、わたしの場合は、前頭葉が血流低下しているって。「これは、まあ、うつ病でよくある…ものです」って言われました。で、そのー、で、心筋シンチグラフィが9割の精度で分かるということなんですけども、それに、…あのー、うつら、写らなかったというか、ま、……レビーは心臓が写らないんですけども、わたしは写ったんですね…。で、あのー、知能検査は、あのー、計算を全部間違いました。あのー、100引く7っていうやつですね。100引く7、はい、また7引いて、7引いてって、それを、わたしは全部間違えたようで。その、自分では分からなかったんですけども、ま、あのー、「認知機能の低下があります」と言われました。…わたしは、「何を間違ったんですか」って…聞きましたら、「計算が違っていました」って言われました。
で、……あのー、…なので、まあ、「画像で出ないので診断できません」と言われまして、「診断できませんから治療もできません」と言われました。

……そして、あのー、早期発見早期治療……が、ま、残された…唯一希望だと思っていましたので、で、治療しないと言われて、…何か、こう、命綱、命綱が…目の前で、こう、ぷつんと…切られたと…感じまして、…何か、…ほんとに、何か、わたしの…真後ろに、…死神が立っていて、もう、今にも鎌を振り、振り下ろしそうなので、「何とかしてください」って言いに行ったのに、まあ、「鎌を振り下ろして怪我をしたら来てください」って言われたような…、そういう……感じがしましたね、はい……。

認知症の語り

注意を分散することが難しいので、2つのコンロを使うときは必ずタイマーを使う。運転も交差点であちこちに注意を払わないといけないので、なるべく乗らないようにしている

今現在ある症状なんですけれども、えーと、まず、その、注意を分散することが難しいことが多いです。で、それも波がありまして、比較的するっとできるときもあるんですけれども、あのー、できないときが多い。で、例えば、料理をしているときに、あのー、二つの、コンロを二つ使うと、……あのー、なぜか、一方のことは、何か頭から抜け落ちてしまう……ということがありまして。なので、あのー、…ま、二つのコンロを使うときは、必ず、あのー、今は、タイマーをつけて、タイマーで常に、こう、意識を向けるようにしています。で、その、別にタイマーなんかなくても、何か自然にでき、別に問題なくできるときもあるんですが、何か、あのー、完全に、こう、頭から抜け落ちるときがあります。
で、…、運転も……例えば、あの、交差点なんかで、あっちこっちに、…あの、注意を払わなくちゃいけないですね、信号とか歩行者とか自転車とか向こうから来る車とかって。そういう状況で、ま、問題ないときもあるんですけれども、…ちょっと頭が混乱する、何か…ほんとに何か、こう、あの、……くらくらっとするっていうか、そうなるときがあります。
…なので、自分ですごく意識して、あの、…気をつけて…います。で、なるべく、もう車は乗らないようにしていますけれども、特に、そういう混雑したところとか、知らないところとか、遠いところは、もう、あと夜は絶対に乗らないようにしています。ただ、近所の、…買い物とか重い物とか負うのはちょっとつらいので、…あと、夏のすごく暑いときとか、冬の寒いときも、ちょっと体温の調節がうまくいかないので、…近所の買い物ぐらいは行きますけれども。車はなるべく運転しないように…しています。

認知症の語り

匂いがわからなくなるのは記憶障害の前触れと思っていたのでショックだった。味もわからなくなり料理にも困る。いい匂いを他の人と一緒に楽しめないのはさみしい

去年の秋ぐらいに、あのー、臭覚が、……匂いがほとんど分からなくなっているということに…ある日気が付きました。で、…あのー、それ、うなぎね、うなぎ屋さんの前を通ったときに、主人と…一緒に……通ったときに、「ああー、いい匂い」って言ったんですね、主人が。…で、目の前で焼いていたんです。…で、でも、あのー、…全く匂いがしなかったんですね。…で、そんとき初めて気が付きまして、…で、愕然としました。あのー、ていうのは、その臭覚がなくなったことに愕然とするというよりも、臭覚がなくなることが、その認知症の前触れ…認知症症状が出る記憶障害の前ぶれっていうことを、読んで知っていたので、あのー、あ、…やっぱり認知症になるのかっていう、そのことが、…非常にショックでした。
で、あのー、で、まあ、そのショックのせいもあったと思いますけれども、あのー、何か同時に味も分からなくなったんですね、そのころ。…味がほとんど分からなくなって、なので、その、…料理をするときに、あのー、味見をしても分からないので…とても苦労しました。で、匂いが分からないと、あのー、料理も困るんですね。で、意識したことがなかったんですけども、肉とか魚がどのぐらい焼けたとか、スープ…や煮物がどの程度まで煮えているとか、味がしみ込んでいるとかっていうのは、その匂いで判断していたんですね。でも、それがなくなると、あのー、どのくらい焼けているのかとか、どのくらい煮えているのかとかいうことも分かりませんし。で、それまでは、あのー、ま、スープとか作るときは、いろんなハーブを…入れたりして…いたんですけども、もうそのハーブの匂いも全く分からない。で、あのー、すごく…料理は困って、で、…あのー、……どうしょうって思いながら毎日…やっていたんですね。
でも、で、ほんとに、臭覚がなくなるっていうのは、……何かとても悲しいもので、あのー、……こう、みんなで、「ああ、いい匂い」って言っているときに、自分だけ何も感じないとか。そのー、沈丁花とか金木犀とか、あのー、蝋梅とかを、みんなが「ああ、いい匂い」って言っているときに、自分が1人だけ何も感じないっていうのは、…すごくさみしい、…すごくさみしいですね。それが、な、なってみて初めて…分かりました。

認知症の語り

過去にあったできごとが3日前なのか1週間前なのか1か月前なのかがわからない。それは時間の距離感がつかめないような感じである

あと、あのー、……時間の、あのー、それも…何だったかな、空間認知能力のうちだっていうふうに何か本で読んだんですけれども、時間の…距離感のようなものが、あのー、…ちょっと失われていまして、で、それに気が付いたのは、あのー、…ある新聞記事が面白いなと思って切り抜こうと思っていたら忘れたんですね。で、あ、あれ切り抜かなきゃと、あ、確か1週間ぐらい前だったなと思って、1週間前の新聞を探しはじめたんですね。で、ま、違う、違う、違うって、で、だんだんだんだん探したら、あのー、…きのうの新聞だったんですね。で、そのときに、…初めて…気が付いて、…あ、自分は、その、時間の距離感が分からなくなっている。…で、なかなか、そういうの意識するときってあまりないんですけれども、でも、そのあることがあったことが、それが、3日前なのか1週間前なのか1カ月前なのかっていうことが、…あのー、感覚的に分からないんですね。それがとても説明しにくいんですけれども、あのー、何ていうのかな、立体でないというか、何かのっぺり…していて、…あのー、距離感がない、立体感がないというか、…ま、その距離感がつかめないっていう。自分でも不思議な、何がどうなるとそうなるんだろうみたいに思うんですけれども。そういう障害があります。ただ、それで困ることはあまりない。あのー、……わたし、…何でもよく記録しているので、もし必要になれば、自分でその記録を見て、あ、これは、…2~3カ月前のことだとかって確認するので。…あのー、別に今のところ、それで非常に困ったという経験がないんですけれども。ま、そういう問題はあります。

認知症の語り

医師からはアリセプトを勧められたが、困っているのは記憶障害ではなく激しい頭痛や倦怠感なので、リバスタッチパッチにしてもらったら、すごく体調がよくなった

で、また、もう、ちょっと普通に生活できないぐらい体調が悪くなりまして、…で、もう、これは、もう、何とかしてもらわなくちゃいけないと思って、もう1回…その先生のところに行ったんですね。で、そしたら……、「ま、症状から……レビーなんでしょう」ということを言われまして。で、「じゃ、アリセプトを処方します」って言われました。
で、……で、「わたしは、その……いや、わたしが困っているのは、あのー、記憶障害じゃないです」と、「わたし、記憶障害はありません。……ただ、この、この体調を(笑)、……この体の苦しさを何とかしてほしいんです」って言いましたら、「いや、あのー、……あのー、この薬は記憶障害だけではなくて、その、そういう症状も消す可能性がありますから」って言われまして、わたしは、アリセプトは断って、あのー、「リバスタッチパッチにしてください」ってお願いしたんですね。ま、そのほう、それで調子がいい人が大勢いるっていうのをネットなんかで知っていましたので、で、それを処方してもらいました。
で、あのー、その方は、あのー、慎重な方で、最初4.5ミリを処方したんですけれども、ま、それを半分に切って、で「半分から始めてください。で、1週間ぐらい経って、あのー、何でもなかったら増やしてください」っていうふうに言われました。…で、半分のときは、あ、半分のときはですね、もう、実は小っちゃなものなんですけれども、あのー、貼ったら、すぐにその…苦しさが……数時間だったんですけども消えたんですね。もう、それまでは、もう、苦しくて苦しくて、もう…、動くのが大変、もう家事をするのが大変っていう感じだったんですけども。ま、頭痛とか倦怠感はあるんですけれども、あ、動ける、……あ、家事もできるっていう感じになりまして。で、あのー、……あ、自分でも、あ、効果があるんだって思いました。
で、あのー、…で、それを増やしまして、4.5ミリにしてみたら、すごく体調がよくなりまして。あのー、ほんとに、……あのー、……ずいぶん、あのー、大きく…違いましたね、はい。

認知症の語り

うつ病と診断されてパキシルを飲み始めたとたんに、血圧が下がり、失神したり、過呼吸になったりした。当初、うつ病の症状かと思っていたが、今思えば薬の副作用だった

で、あのー、で、うつ病と診断されまして、すぐ、抗うつ剤が出まして、パキシルという薬だったんですけれども、…で、それを処方するときに医師が、「これは、とてもよく効くすばらしい薬ですから、あの、最初、多少気持ち悪くなることがあっても、しっかり必ず飲み続けてください」って「2週間ぐらい飲めば、必ず症状が改善されますから、しっかり飲んでください」っていうふうに、言われまして。
で、飲み始めたとたんに、あの、……食欲もなくなるし、あのー、だから、ふらふらしまして、血圧がものすごく下がったんですね。血圧が70とかまで下がって、ちょっと立ってもいられないし、立ちあがったときに失神したんですね。で、何かうちの中をはって歩いているような状態だったんですけれども。あのー、そんなふうになりまして。でも、そのー、……わたし、そのころ、何の病気の知識も薬の知識もなかったもんですから、これもうつ病の症状なのかなあと思って。じゃ、薬を飲んでさえいればきっと治るんだって思って、一生懸命薬を飲んでいたんですね。でも、何か飲めば飲むほど、どんどん悪くなりまして。もう、そのうちに手も何か常時震える、声も何かほとんど出なくなりまして。何か、うん、…何ていうんでかね、こう、かすれて、のど、のどをしめられたような、何か、自分では一生懸命しゃべっているんですけども、こう、もう、ほんとに、あのー、蚊の鳴くような声しか出なくなりました。でー、あのー、……で、ですね。……。

あのー、あと、その、もう、ほとんど寝たきりのような1日中もう起き上がれずにごろごろしているような状態だったんですけれども。でも、あのー、…過呼吸が始まったり、えー、……初めてだったんですけれども、で、「40過ぎて過呼吸になる人は珍しい」って言われたんですけれども。…過呼吸が始まったり。あと、こう、発作的に、…すごい不安感や焦燥感や、何とも言えない、何か体の中で、何かがあばれまわっているような感じに襲われました。何回もありました。でー、……ほんとにいてもたってもいられないって。もう、何か気が狂いそうな感じになるんですけれども。で、当時は、それもうつ病の症状だと思っていたんですが。その、パキシルを止めたときになくなりましたから、今になって振り返ると、あ、あれもみんな副作用だったんだなと分かるようになりました。

認知症の語り

認知症の進行を防げると考えたことはないが、これまで習っていた謡の稽古は、大きな声を出してうっぷん晴らしにもなるので、絶対やめてはいけないと思っている(音声のみ)

――例えば、こんなことをすると(認知症の進行が)防げるのかなみたいなことで、やってみられたこととかありますか。

そう、防げるっていうのはあんまりね、考えたことないんですけど。防げるっていうのか…うーん、まあ、そうね。特に自分で何をこういう事をしたら防げるんじゃないかなって、そういうことは考えることないんですけどね。でも、何か、新しいことを見付けなきゃいけないなっていうのはありましたけどね。うーん、今までどおりやっていると、もう、だんだん慣れでね、考えることもなくなるからって。
だから、まあ、あのー、お稽古ごとでも、お謡なんかやっていれば、新しい曲を覚えなきゃいけないから、そうするとそれに対して、まあ、今までと違うやり方がいっぱい出てきますからね。だから、そういうのをやるのも一つのあれかなと思って。だから、お謡だけは、もう絶対にどんなことがあっても辞めないわと、自分で、それは、思ったことあるんですけどね。それが、まあ、声も出すっていうことは、自分の、あのー、何かのうっぷんを、こう、晴らすっていうのかしら、気持ち、気分的にもいいんですよね、大きな声を出して謡っているっていうのはね。でも、まあ、傍迷惑かもしれないですけどね、それは。でも、謡をやって、わたしはこれをやっていてよかったわっていう感じはありますからね。だから、何か一つこれ今までやっていたところで、新しくやるっていうのは、なかなか大変ですけどね。今までやっていたことを継続するのはいいんじゃないのかなとか、そういうのは考えたことありますけどね。だから、ここで絶対やめてはいけないわと思ってね、やっているんですけどね。……。

認知症の語り

毎日継続することがよいといわれ、娘と曼荼羅のぬり絵をやったり、デイサービスの仲間と一日の食事の記録をつけたりしている

それでまあ娘があの…毎日こう…続けてすることとか、あの…した方がいいだろうっということで、曼荼羅絵手紙っちゅうのを取り寄せてくれて。それを私一人やったら忘れてしない(の)で、毎日娘が「一緒にしよ」っちて一緒にしてくれてます。

――曼荼羅をどうやって、使ってやっているんですか。

色鉛筆で色塗って一日、毎日、日にち書いて、下に嬉しかったことを1行書くようにしています。

――あ、そうですか。それを続けていらして、何か自分の中で感じることってありますか。

まあ娘がこんなようしてくれて嬉しいと感謝してます。気が、あの、私に気遣ってくれて。それで私、○○(リハビリ型デイサービス)に行ったときに、一緒におる人が「毎日何食べたか、付けとんのやわ」って言うたんで。あー、それも良いことやなと思って、私も真似しようと思って、でそれを付けているですけども。まあ、夜に一日の食べた事と、…あの…まあ三色(みいろ)ぐらいつけるんですけども、一色(ひといろ)なんやったなって忘れるときもあるんですけども、夜になるとまた思い出して書いてますけど。でもこれも続けていくことがあのー…忘れたことも思い出せたりしていいんじゃないかなと、まだ付けたばっかりですれども続けようと感じてます。