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インタビュー時:60歳(2010年5月)
関係:夫(妻を介護)
診断時:妻50歳(インタビュー本人03)、夫52歳

2003年に妻が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。夫婦2人暮らし。妻の介護のため、グラフィックデザイナーの夫は、仕事場を自宅へ移すことにした。現在は家事援助で訪問介護のヘルパー週3回、自立支援で週1回外出支援を活用して、自宅で仕事をしながら介護している。治験に参加し、八味地黄丸や個人輸入のメマンチンなど良いと言われることはいろいろと試している。

語りの内容

字は書けたんですね。3年前ぐらいまで。漢字は結構難しくなったんですけども、片仮名、平仮名は結構自由に書けたんで。で、いっとき、それ、まあ練習やったんですけども、まったく効果なくて駄目でした。漢字の練習、仮名の練習とか、あとは計算ドリルもやったんですけども、まったく効果なしで。ま、苦痛だけで終わって。
だから、うちにいっぱいあります、本が。子ども向けの計算。まああとは、小学校1年、6年生駄目だったら5年生、5年生も駄目だったら4年生、いろいろ。あと、じゃあ、1,000円持って買い物に行きました、おつりはどうしますとか、何かいろんな、りんご何個買ったとか、あるじゃないですか。そういう問題集みたいのも買って、やってみたんですけども、だんだんとやっぱりレベルを下げていったんですけども、やっぱり難しい。
あとはパズルとか、ジグソーパズルも、最初は結構、何100ピースもできたのが、最後はもう10ピースでも駄目になったとか。そういう、すごくはっきり見えてくるんです、そういうのが。あとは、ま、カルタで、漢字の偏とつくり、組み合わせて1個の字を作るとか、そういうカルタがあるんですよね。それも最初はうまくいくんだけど、だんだんとそれもやっぱり、まったくできなくなって。かんむりと偏と、何かを組み合わせれば、何の字ができるとか、そういうのもやってみたんですけども、やっぱり、それは……
だから、なかなか不思議な病気だな、というのはそんときも…。本人はやっぱりすごくつらいんですけども…。だから、本人はやっぱり、一応できないっていうことを結構自覚してるんで。そういうときは、常に。やっぱり、そういう子ども向けのいろんな問題集とドリルと、やっぱりまあしたくないんで、だんだんとやっぱり気がめいってくる、やんない。

私は: です。

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