※写真をクリックすると、動画の再生が始まります。

インタビュー時:86歳(2012年7月)
関係:妻(夫を介護)
診断時:夫87歳、妻81歳

2007年に夫が正常圧水頭症による認知症と診断される。夫の希望もあり、手術は行わなかった。夫と2人暮らし、娘3人は独立。夫は元鉄道省で勤務し、退職後は会社員となる。妻は主婦で、30代の頃より、地域でさまざまなボランティアを行ってきた。夫はデイサービス週3回と訪問介護を利用。近所には病名を伝えてある。

語りの内容

ちょっと私、ボランティア活動がもう、長かったものですから、その間に――ま、今からもう55年ぐらい前からボランティア活動をずっと続けておりましたからね――で、長い間の中でみんな対象者が、あの、障害の方もその親御さんもお年を召しますし。ですから、あの、高齢化の問題も一応はそのグループで、高齢化の会合や何かもね、あの、講演会とかそういうこともしましたし。ずいぶん、いろんな意味でお勉強はしてきたつもりです。
それから、黒川(由紀子)先生の「回想法」、ああいうのも割に早くからね、お勉強はさせていただいて、やってはおりました。でも、駄目ですね。自分で、いわゆるお勉強をして、こう、「同じことを繰り返したり、何かするのもね、それは病気がなせることで、それにはね、優しく何回でも同じことをお答えして」なんて、皆さんにはお教えもして、伺ってるボランティアで伺ってるお年寄りたちに対しても、本当にそういうふうな態度でずっと、接してきましたけどね。さて、自分のことでいよいよ夫が、こう、少し症状が進んでひどくなってからは、ああ、私は駄目だ、実際に思いましたね。
ですから、まあ、あの、ある程度はね、うーん、回想法なんかだって、自分でやればいいんでしょうけども、なかなかね。うーん。あのまあ、心がけてはいても、夫はそれについてきませんからね、1人だとね、あははは。でも、向こう(デイサービス)で皆さまとお話してるのがとてもいいことだと思って、感謝してますけどね。

私は: です。

(アンケート結果の扱いについては個人情報の取り扱いについてをご覧ください。)

認定 NPO 法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」では、一緒に活動をしてくださる方
寄付という形で活動をご支援くださる方を常時大募集しています。

ご支援
ご協力ください

モジュール一覧