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インタビュー時:60歳(2010年5月)
関係:夫(妻を介護)
診断時:妻50歳(インタビュー本人03)、夫52歳

2003年に妻が若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。夫婦2人暮らし。妻の介護のため、グラフィックデザイナーの夫は、仕事場を自宅へ移すことにした。現在は家事援助で訪問介護のヘルパー週3回、自立支援で週1回外出支援を活用して、自宅で仕事をしながら介護している。治験に参加し、八味地黄丸や個人輸入のメマンチンなど良いと言われることはいろいろと試している。

語りの内容

(妻が診断されたのは)50歳の時ですね、はい。

―― ですよね。そんなふうに診断を受けて、どんな、どのように感じられましたか。

ええとね、びっくりしました。非常にびっくりしたということと、7年、7、8年前ですので、まだあんまり、まだ、あの、特に若年性アルツハイマー病に関しての情報もまだ乏しいころで、なかなか…よく分からない部分もまだあったと思うんですけども。(受け入れるのが)難しい…難しく、すごくやっぱりショックで、いろいろ先生とも、これからどうするかという、まあ、治療方針とか、「リハビリをやってく中でそれじゃあ、ちょっと様子を見てこうか」ということで、話し合いましたけれども。
びっくり、まあもちろん、びっくり以上にやっぱりどうしようかと。どうしていいか、どうやったら、(少しでもよくなるのか)私、もうそういうふうに、だから、ま、ネットで調べてたころなんで、もうあと6、7年しか生きられないってなったら、どうしようかと思って。もう……びっくりという以上、びっくりじゃないんですね、やっぱりもうね。「どうしようか」ってところを毎日考え。…毎日、ほんとに、仕事も手につかない状態で。なに、どうしたら、進行を少しでも止められるのかな、とかばっかり考えているころで……。そればっかり毎日、毎日毎日(考えていて)やっぱり仕事、もちろん仕事もほとんど、まあもちろん会社には行ってましたけども、仕事は手につかないし、どう、ほんとにいろんなこと調べても、なかなかよく分からないし。ただ、出てくるのは、やっぱ6、7年とか、7、8年っていうばっかりで、そういう、もう寿命年数ひっくり返したような情報ばっかりで…焦って。まあ焦ったっていうのかな、焦りました、ほんとに。

私は: です。

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