僕まだ元気なんで、今のうちにうちの子が自立していける未来社会をつくりたいと思ってるんです。
それは2つのアプローチを考えてて、1つは今のテクノロジーでカバーしたい。
それはAIもロボットもそうだし、そのバイタルセンシングの問題だったりとか、遠隔医療の問題だったりとか、いろんなできることは、僕でできることはあるだろうと思ってやってます。
医療のことも勉強しながら、在宅ケアをしてる側で、在宅環境において、いかに、どんな人でも、健康管理や環境管理ができるような仕組みをしたいなってのはまず1個。
もう一つはやっぱり社会制度の問題で、システムやテクノロジーがあっても、やっぱり人間が見るコミュニティや地域のあり方っていうの変えていかないと、当然うまくいかないですよね。
それは地方行政と仕事してるもう一個の理由は、お年寄りとか在宅医療ケア児を抱えてる家族たちの状況を、まず理解してもらった上に、僕はテクノロジーで仕組みを変えてくけど、制度も変わらないと。
例えば遠隔ではできないって言われちゃうの。
今、僕が作ったセンサーなんか当然、薬機法(注1)とかっつって、僕のような素人のお父さんが作ったセンサーなんかは、当然、製品化はできないのね、今はね。
だけど、在宅ではもう待ったなしなんで、僕はプロトタイピング(試作品)って、中国からセンサー取り寄せて、ものすごくローコストで作ってるんです。
そうしないとお父さんお母さんに、このセンサー使いたい人がいたら100万くださいってわけにいかないから。
やっぱり在宅ケアの世界の中で、そういったことを支援できるような仕組みをつくりたいなーと。それがビッグデータ的に蓄積されたときに、いろんな人の情報がまた役に立つような仕組みにしたい。
注1)医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律