ある看護師さんに高い高いじゃないんですけど、ちょっと持ち上げて、体を立たせてもらうとすごいうれしそうな顔をするって言ってもらって。
午前中にやってくださるんで、私は見たことないんですけど、いろんな看護師さんに言われたりするんです。
抱っことかトントンとか、誰かそばにいると落ち着くって言われることが多いので、ほんと大変だろうけど、やっぱ家に連れて帰りたいなっていう思いが強くなってますね。
――おうちに帰ってきたら楽しみにやってみたいこととかありますか。
何ができるのかなっていうところが、まだ一番おっきいんです。
病院だと、どうしても自然な会話がそこまでないので、お姉ちゃんとかパパとか、こういう家族の中にいてもらって、それがいい刺激になったらいいなって思ってますね。
――そうですよねえ。早く帰りたいですよね。
そうですねえ。最初、私は割とすぐどうなってもいいから帰りたいと思ってたんですけど、やっぱりパパのほうは、帰ったらどうしてこうなったか(入院中に低酸素脳症になった理由)がうやむやになっちゃうんじゃないかって思っていて。
ずっと病院の(問題が)解決するまでは、退院しないほうがいいんじゃないかって思ってたんですけど。
もうこんだけ時間がたってると、解決って何だろうっていうのと、その問題、いつ急変したか、急変の原因は何だったのかが分かっても、もう息子は元に戻らないっていうことを多分ようやく受け入れるというか。
コロナで(面会時間が短く)行っても寝てるときがあったりするので、だったらもう家でいい刺激をたっぷり、与えられる環境のほうがいいんだなって思い直したみたいで、ほんと今年に入って、夫婦でやっぱ家に連れて帰りたいっていう思いを、病院に伝えたところです。
――かわいいお庭もあるし。
もう、日に当てたり、風を感じさせてあげたいなって思います。