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インタビュー時:35歳(2021年1月)
関係:母
医療的ケアのある子:次女1歳
中部地方在住。夫と長女(4歳)、次女(1歳)の4人家族。
妊娠中のエコー検査で次女の心臓に異常があることが分かり、出生後NICU(新生児集中治療室)入院中に、両大血管右室起始症と内臓逆位が診断された。
現在も在宅酸素療法と薬物治療を続けているが、発育には問題がなく、4月から保育園に通わせる予定である。
自身は出産までは公認会計士として会社に勤めていたが、職場復帰はせずに独立することを考えている。
最近、地域で医療的ケアのある子どもたちの支援活動を始めた。
語りの内容
今はテープで止めずに(チューブの)後ろを、ちょっときつめにテープで仮止めして、取れないようにしてます。
でもしょっちゅう鼻から外れるので、それだけは気を付けて、外れたらまた戻す。
酸素がちゃんと入ってるかなっていうのは見るようにしてます。
すごい動き回るのでチューブがすぐ絡まってしまって、チューブがねじれて酸素が行ってないですよーって、機械にアピールされるので、定期的にチューブのねじれを取って、ちゃんと酸素が入ってるかなっていうのを確認するようにしてます。
――酸素供給機器はどこに置いているんですか。
玄関の近く、構造上、リビングの入り口近くに置いていて。
10メートルぐらいの延長チューブを用意してもらったので、家の中にいるときはリビングとか、行きたいところには行けて動き回ってます。
――その機械自体はすごく大きいですか。
機械が途中で1度変わっていて、当初の機械は、1リットル(毎分)までしか出ない携帯型でした。
バッテリーも充電式があったので、車でそれを持って、旅行に行きますとかもできるような機械だったんですけど。
一度、発熱でサチュレーションが急激に下がって入院になったときがあって、1リットル(毎分)だと供給量が足りないので、大きな機械に変えましょうと。
1歳ぐらいのときなんですけど、そのときに機械を変えて、今5リットル(毎分)まで供給できる、すごい大きな機械になりました。
よく動くようになると、1リットル(毎分)だと本人苦しいみたいなので、1.5(リットル/分)にしたりとか、最高2リットル(毎分)まで、入れていいってことで先生から許可はいただいてる。
私のほうで苦しそうだったら上げるとか、サチュレーション測って、(数値が)下がってきたら、値を上げるってことで調整しながら、今は、やってます。
――お母さんのほうでサチュレーションモニターを購入して、おうちにあって、それで、こまめに見てるっていう感じですかね。
そうですね。
在宅酸素を借りると、業者のほうから先生の指示があれば(サチュレーションの)機械も借りられるので、その機械もあるんです。
でもそれは結構、大きくてうるさくて、常時付けてると、なかなかじゃまなんです。
だから指でぱっちんって挟む子どもでも使えるのを買って、定期的に1日1回ぐらい測るようにして、80(%)は維持されてるのを確認するって感じにしてます。
インタビュー12
- お姉ちゃんは下の子の病気を理解しているが入院付添いで母が不在になるのは不安なようだ。要所要所でお姉ちゃんを優先している
- 夫は入院付添いにストレスを強く感じるようなので私が付添いし、夫は家でお姉ちゃんの面倒を見るという夫婦の分担になった
- 公認会計士の資格を持っていたが、次女のケアが必要で会社に戻ることはできないと思い、かねてから考えていた独立を決意した
- 酸素ボンベを使用する子どもが保育園に通う場合、看護師と保育士の加配*が必要。役所が管理できる公立園での入園が決まった
- 酸素のチューブがねじれたりしないか日々、気を付けている。体の動きに伴い必要な酸素量も増えるので毎日、血中酸素濃度を確認する
- 娘は2歳で心臓手術ができそうだ。手術を乗り越えて成人期を迎えることになっても妊娠への影響など心配なことは残っている
- 20週ぐらいにエコーで心臓の異常が見つかったが、生まれてみないと詳細はわからないと聞いて頭が真っ白になった