研究代表者:堀内成子(聖路加国際大学)
共同研究者:瀬戸屋希・宍戸恵理・石井慶子(聖路加国際大学)
蛭田明子(湘南鎌倉医療大学)
千葉真希(武庫川女子大学)
射場典子(聖路加国際大学/ディペックス・ジャパン)
瀬戸山陽子(東京医科大学/ディペックス・ジャパン)
研究協力者:佐藤(佐久間)りか(ディペックス・ジャパン)
自然死産の語りプロジェクトについて
流産・死産、新生児死亡により周産期に子ともを亡くす家族は、年間15,000人とされるが、 社会から認められにくい喪失と言われています。退院後の悲嘆作業は心身の痛みを伴う作業であり、中には複雑性悲嘆やPTSDを引き起すことすこともあり、支援が必要とされています。
このプロジェクトの目的は、死産によりこどもを亡くした母親・父親の体験談(語り)を集めて、「語りのデータベース」を開発することであります。妊娠中に突然、死産により大切なこどもを亡くされたお母様、お父様の悲しみ、戸惑い、怒り、困惑の体験は、日常生活を一変させる出来事であり、続く悲しみの時間は、長い道のりです。その喪失後の悲しみの日常生活の中で、様々な工夫や努力をしながらの暮らしがあったことでしょう。皆様の体験や思いの語りを集めたこのデータベースが、死産を体験された母親や父親、家族にとって、喪失後の混乱の中で何らかの手がかりになればと考えます。
さらに、医療者や医療を学ぶ学生、行政関係者にとっても、当事者の語りに触れることによって、患者さんやご家族の視点から医療のあり方や医療体制について考える機会を提供したいと考えています。
このプロジェクトは、2024年度~2027年度科学研究費補助金(基盤B)「周産期喪失「語りの映像データベース」構築によるグリーフケアの評価:混合型研究」(研究代表者:聖路加国際大学 堀内成子 24K02750)の助成を受けて実施しています。
プロジェクトの進捗状況 2025年4月現在
2025年2月よりインタビューを開始したばかりです。このプロジェクトに関心をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。