語りの内容
超音波検査―膀胱に超音波をあててその反響を画像で見る検査なんですが、昔、潜水艦が搭載していた探知システムに似たところがあります。音波が反響(エコー)することで画像になるんじゃないですか。技術的なことはよくわかりませんが、しくみはそうだと理解してます。だからX線を使うよりも、超音波なら膀胱の形や大きさまでも見えるんです。
――医者がお腹の上で何かを動かしてみるだけですか?
皮膚との接触を良くするために、ゼリーみたいなものをお腹に塗って、肌と装置の間にすき間をなくし、超音波が体内までとどくようにするんでしょうね。反響が感知されると映像が映るんですけどね、それがちょうど妊娠した女性が胎児のスキャン画像を見てるようでね、同じようなしくみなんじゃないですか。技術的なことはよくわからないとは言ったけど、そんな方法が用いられてるんだろうって思ってます。
そうして画像を記録したあと、膀胱を空にしてもう一度スキャンをしました。膀胱の空の時と満タンの時の両方のサイズを確認できたのだと思うし、どこに問題があるかを探る意味で、それはやはり大事なことだと思いますね。だから私は、これによって特に何か疑わしいものが発見されたわけではないと思います。そういうわけで、これは多分前立腺の問題だろうという考えになったのです。
インタビュー15
- 当時はPSA検査についてごく基本的なことしか知らなかった
- 日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている
- 超音波検査を受けるための手順について説明している
- 待合室での遅れによって生じた心配によるフラストレーションについて述べる
- 手術が非常に技術的になり、正確になったことを説明している
- 経尿道前立腺切除術が性生活にいくらかの変化をもたらしたことを語っている
- 外部照射療法のあと出現した症状について述べている
- 放射線治療が自分のエネルギー・レベルに影響を与えたと論じている
- 最初はショックだったが、今では前向きに考えている
- まだ後ろ向きの人たちもいるが、他の人々からの支援は非常にすばらしいと語っている
- 支援グループは楽観論を抑えるのではないかと懸念している