語りの内容
実際の放射線療法では、ただ横になっているだけなんです。ビームを焦点に合わせ、施術はとても正確で、赤外線ビームらしいのですが、これでマーキングするのです。それが赤外線かどうか確かではありませんが、少なくとも赤いビームです。もし赤外線なら、熱を発するでしょうね。ともかく、術者たちはビームでマーキングすると、私の身体をきちんと固定させて、2分間位はそのまま静置し、それから3ヵ所に照射が行われます。左手側の前立腺に対して、厳密には中央部分、ペニスの真上です。それからペニスの約3インチ上部、そして右手側の3ヵ所です。これはまさに、精密技術と言っていいでしょう。
時間は約2分間で、自分がやることといえば、ただ横になって退屈して、クリックの音を数えるだけですよ。私が音の時間を計ろうとしたら、先生がこれは時計の秒針の音ではなく、照射中であることを知らせるクリック音だと説明してくれました。
(照射が始まると)皆部屋から出て行ってしまうので、自分がそこに居るべきなのかどうか、完全に判らなくなります。それで私は、自分が照射を受けているものを皆が避けたがるのはどういうことなのだろうと考えてしまいます。皆は出て行って、外部から私をモニターで見るのです。でも、セットアップしてしまえば後は機械が自動的に働いて、3ヵ所の照射は自動的にやるんです。自動的だと思いますよ。外部から操作しているとは思えません。ですから、それはとても正確だし、非常に技術的な作業ですばらしいものだと思ってます。
インタビュー15
- 当時はPSA検査についてごく基本的なことしか知らなかった
- 日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている
- 超音波検査を受けるための手順について説明している
- 待合室での遅れによって生じた心配によるフラストレーションについて述べる
- 手術が非常に技術的になり、正確になったことを説明している
- 経尿道前立腺切除術が性生活にいくらかの変化をもたらしたことを語っている
- 外部照射療法のあと出現した症状について述べている
- 放射線治療が自分のエネルギー・レベルに影響を与えたと論じている
- 最初はショックだったが、今では前向きに考えている
- まだ後ろ向きの人たちもいるが、他の人々からの支援は非常にすばらしいと語っている
- 支援グループは楽観論を抑えるのではないかと懸念している