語りの内容
ジョージア州の放射線治療クリニックのやり方をお話しましょう。密封小線源療法 brachytherapyでシードと呼ばれる放射線源を前立腺に埋め込んでから6~7週間の外部原体照射療法(external conformal beam radiation)を追加するものです。
――実際、どのようにしてシードは前立腺に埋め込まれるのですか。
泌尿器科専門医が後方から前立腺に注射針を挿入して、腫瘍専門医がシードを針に沿って挿入し、針を抜くとシードは前立腺に残されます。とても難しい仕事ですよ。シードを正確な位置に配置するのがとても大事で、一箇所にかたまってしまって等分に配置されないとコールド・スポット(冷点)つまり十分照射されない部分が前立腺にできてしまうからね。とにかく、シードの配置が最重要で、正確に配置されなければいけません。100個のシードを挿入されました。
――原体照射療法を受けて、何か副作用はありましたか。
治療が半分くらい終わった頃に、疲労感はありましたが、それは20パーセントの患者が経験するようです。でも、とても軽いもので、たいしたことはありません。そういえば、少しお腹がごろごろする感じがありましたが、それだけでたいしたものではありませんでした。
――そのシードはどれくらいの間、放射線を出し続けるのですか。
シードの半減期は60日で、つまり60日ごとに半分の強さになっていきます。つまり、1年も経てば、シードの放射線はなくなってしまうと言えると思いますよ。
――それで、その後どうなりましたか。
その治療を受けたあとに、外来診察を受けました。3ヵ月後にPSA検査をして、その後さらに3ヵ月後に検査を受けて、その後は6ヵ月ごとだった。生検の直前には4.4だったが、それから2回PSA検査を受けた。11月に受けた最初の検査では、1.0に下がっていた。次の検査では、0.26にまで下がりましたよ。(笑)