語りの内容
妻は私にとって常にすばらしい存在であり、ずっと私の右腕となってくれている最も頼りになる人です。36年もの間連れ添っているのですから、私と同様にすごく心配してくれていることは言うまでもありません。お互い19歳の時に結婚し、その後ずっと私達は、近頃の家庭ではなかなか見られないような幸せな結婚生活を送って来ました。
もちろん息子と娘にも、がんを告知されたことを話しましたが、彼らはまだはっきりと理解できなかったと思います。胃が少し悪いのだ位にしか考えていなかったでしょう。子供達も、もう30代になっていますが、その意味するところは本当には分かっていなかったと思うのです。父親は、何十年もの間具合の悪いところはほとんど無かったのですから、これぐらいのことを克服できないはずはないと思っているのでしょうね。