私は食事療法へ切り替えました。より多くの野菜や果物をとるようにし、脂肪、肉類、乳製品、塩分は控えるようにしました。夏には約14ポンドも体重が落ち、通りがかりの人はまさに骨と皮だけだと思いながら通りすぎていったのではないでしょうか(笑)。少しやりすぎたと思います。利用できる食物について調べてみると、とても有益な情報が多く、うれしいことに食事療法や栄養バランスに関する情報が記載されていました。また、放射線療法中は厳密な栄養管理が重要で、自分自身の体を作ることが必要となってくるという情報もありました。
投稿者「dipex-j」のアーカイブ
私が最後に入院した8年前は衛生状態が良かったのですが、今は信じられないですね。とくに最後に何度か入院したときはひどいものでした。ベッドの周りの床には自分のものでない血液がついているんです。最悪だったのは、ああ、ベッドに寝ていて金属フレームに手を触れて、なんだこれは?チューインガムかと思ったらそうでなく、乾いた血液だった。(笑いながら)最近思い出したけれど、他の時だが担当者が夜用尿袋を空けに来て明らかにこぼしている。ベッドから出てすぐに服を着替えるが、私のはだしの足は床に広がった自分の尿で汚れていました。
――まあ、なんてひどい。
でもそれが(今の)衛生状態なんです。患者はただ座ったりベッドに横になって、掃除するのを見ているだけです。イスがあっても掃除せず動かす。ただイスの周りを掃除するだけ。これが私の体験です。
――それでは、多くの病院の衛生状態は悪くなったと思いますか?
ええ、8年前はおろか、前回入院したときとも比べものになりません。この6年の間にこれだけの格差が出るとは一体どうしたのか、私にもわかりません。
彼は私に、地方診療施設を受診して経尿道的前立腺切除術(Trans Urethral Resection of the Prostate: TURP)を受けるよう勧めました。内視鏡カテーテルを尿道から挿入し前立腺まで到達させ,肥大した前立腺の一部を切除し、尿道への圧迫を軽減するものです。これはかなり単純な手術です。全身麻酔で、前立腺の一部を削り落としていきます。患者は何が起こっているか全く気がつかず、術後に回復室で目が覚めたときにも特に痛みを感じることはありません。しかし、およそ1週間は病院に留め置かれ、手術による残渣組織片や血液をすべて尿道カテーテルを通して集尿バッグに洗い流されるように相当な量の水を飲まなければなりません。
不運にも私の場合、病棟にいた9人中3人に軽い感染があったため、3日間延長入院しました。しかし、手術は完全に成功したことが分かりました。尿の通りは正常であり、排尿時のパワーも元に戻りました、今まで感じていた症状がすべて完全に治癒したように思えました。術後最初の1年は排尿時になんとなく違和感があったものの、後にはそのことを意識すれば感じる程度と知りました。そして,12~13年間たっても特に何の問題もありませんでした。
民間医療サービスを利用したので、予約に関しては、非常に早く調整してくれました。なので、すべてやり終えるのに数週間ですみました。病院へ行ってみると、実際には簡単な手術でした。手術自体は単純で合併症もありませんでしたが、体内を循環させる環流用の管を取り付けられるのがちょっと面倒でした。この環流液が少し着色するまで、つまり淡紅色になるまで、これを続けて、それから管を外して手術は終わりなんです。
この手術は、経尿道的前立腺切除術と呼ばれていて、前立腺を少し取り除くことで尿の通り具合が良くなるんですよね?この作業は、少しずつ削り取ってゆくんですね、一種の鍵穴手術ですよ。私は少体力が衰えていたので、約10日間の入院を経て退院したあと、完全に健康を取り戻すまでにかなりの月日を要しました。
生検の結果が返ってきて上級専門医(コンサルタント)から悪性の腫瘍でほとんどすべての前立腺に及んでいると聞かされました。 心の中で思いましたね、10年も前からあってすべての前立腺に及んでいてこれからどうなるんだ? そして先生にそれを聞きました。 先生の答えは「がんが前立腺の外にまで及んでいるかどうかを調べます。」でした。
それでまた別の一連のスキャン写真などをとって調べました。アイソトープ骨スキャン写真(骨シンチ)をとり、骨にはなにもないことがわかりました。その時点ではまだ組織までいっているという確定的なスキャンはとれなかったのでまだ手術を考えていました。
私は前立腺を切り取る手術をするのだと受け取っていました。それで書類にサインをし、そうそう、それから1ケ月程待って12月13日に入院しました。 麻酔医がやってきてちょっと話しそれから外科医だかだれだか担当医師がやってきてちょっと話し、手術が始まりました。 手術が終わって外科医が来た時、それが実際に手術を担当した医師かどうかわからなかったけれども言いました。「驚きました。もっと大きな手術だと思っていたんで」 週末には退院とかいわれたのでね、でもまだ火曜日かそこらじゃないですか。そしたら彼が言うには「そんな大手術ではありません。すべてうまくいってよかった」というのです。どういうことだったのか分からないので、結局私は「それじゃ、これですべて済んだことになるんですね?」みたいなことを言い、「少なくとも切り取ってしまったのだから、この種の問題はもう起きないのですね」と言ったのです。ところが彼は「いや前立腺には無関係です」と言うのです。「どういう意味ですか?」彼の返事は「今回したのは腎臓にかかる圧迫を取り除いただけです」。「私は前立腺がんを取り除く手術を受けにきたんですよ」というと、それに対して彼は「いやちがいます。それを依頼されてはいません。前立腺を取り除いてはいません。今回したのは腎臓への圧迫を取り除く手術をしました。それがあなたの先生が最初から心配していたことです」と言ったのです。
そして彼はこう続けました。「この手術は前立腺がんを治すものではないのです」。「でもそのために私は入院したのですよ。手術に同意したのはそのためだけです。家族の者に言われました。がんにかかっているのよ。いつまでもそこだけにとどまらないものだし」。 彼の答えは「それは間違ったことを伝えられたか誤解を生んでしまったかのどちらかですが、こちらには決してそのつもりはありませんでした。」「それはちょっとばかりがっかりですね。」と私は言うしかありませんでした。
――カテーテルを抜いてからの生活について聞かせてください。
完全に自由に動き回れるようになりましたし、カテーテルが入っていないのは本当に快適ですね。何でも前よりうまくやることができるようになりました。うれしいことに、膀胱の機能もこの期間で確実に良くなっています。カテーテルを抜いてから約2週間たちましたが、副作用と言えるようなことといえば1つだけで、それは排尿のときに非常にすばやくしなければならないということです。HIFUの副作用の1つは、破壊された組織が体外に排出されるということです。その一部は尿とともに排出され、一部は体内に吸収されて肝臓を通して排出されます。この2週間で日に日に良くなっていて、きょうはゴルフのハーフコースに行き、行く前に水分を摂り過ぎないようにしたので、コース中行きつけの場所(トイレット)に行くことなく9ホールを回ることができました。
――実際に失禁したことは?
ありません、ほんの数滴だけです。
――良くなっていますか?
はい、良くなっています。
――素晴らしい。それで体力のほうはどうですか?
きょうは18ホールを回りたいとは思いませんでしたが、1、2週間後には回りたくなるかもしれません。
――結構.他にHIFUについてご意見はありますか?
本当にすばらしい治療法だと思います。成功したかどうかはまだわかりませんが、他の治療法と成功率が同じなら、他の治療法に変わるものになると思わざるを得ません。ただ、前立腺の大きさが一定範囲内でないといけないという制限があるので、進行がんは治療できないかもしれません。
――わかりました。
私もそうでしたが、男性は副作用としてインポテンスの可能性があることを不安に思っています。幸い私の場合は、この5日間でちょっとした休暇をとり、妻と愛を交わしました。そしてこの治療による副作用が出たということはなく、大変満足しています。
――カテーテルの管理はどうでしたか?
どんなことでも大げさに言うことはできます。カテーテルを入れたままでも生活はできますが、2週間半たってからカテーテルが取れたときは本当にうれしかったです。自由自在に動くということはありません。カテーテルが付いているのは有り難いことじゃないが、歩き回ることはできます。酷い痛みもありません。少し不便なだけです。
――バッグを足に固定していたのですか?
病院ではまず、バッグを横の台に吊り下げていたのですが、その後足にバッグをつけてもらい、その状態で退院しました。
――退院してから気づいた副作用や問題はありましたか?
実際ほとんどありませんでした。尿に血やカスが混ざるかもしれないということは言われていまして、それは実際にありました。5週間近くたった今でも、尿の出始めにはへんな血液のカスが混ざりますが、それもほんの1、2滴で、今ではそれほど多くはありません。
――病室で目が覚めたときは、足を動かすこともできるし、何もかもが今までどおりだと感じましたか?
はい。ただ、カテーテルが挿入されていたので、それが大きな違いでした。ですから、全く今までどおりというわけではなかったのですが、痛みはありませんでした。
――ベッドから下りることができたのはいつですか?
その日の夕方にはトイレに行くのに看護士が介助してくれましたが、私の状態を確認するためだったようです。その後は、その日の夕方だったか翌朝早く5時頃に目が覚めたときだったか、シャワーを浴びたくなったので、ベッドから下りてシャワーを浴びました。ですから、ベッドから下りることに問題はありませんでしたし、カテーテルに関する一般的なことを除けば、動き回ることに不快感もありませんでした。他の患者さんも言っていましたが、カテーテルがあると動きにくいのは確かです。
――排便はどのような感じでしたか?
手術の前に浣腸を2回受けたのですが、その効果が強くて2、3日続いたので、便秘をすることはなく、そのことが手術からの回復に影響したように思います。果物をたくさん食べるなどということはしませんでした。
――浣腸は不愉快でしたか?
全く何ともなありませんでした。
――入院は1晩だけでしたか?
前日に入院し、手術後に1泊して、翌日のお昼頃退院しました。
――直後の副作用はほとんどなかったのですか?
はい、ほとんどありませんでした。これは本当にすばらしい手術ですね。成功したかどうかはまだわかりませんが、外科手術とは全く違いますし、放射線治療とも明らかに違います。
――手術のときか翌朝に、医師から手術の経過を聞きましたか?
はい、医師は、手術はうまくいったと言っていました。手術が終わった段階では、それが成功したかどうかは医師にもわからないと思います。どの患者が成功したかどうか判断することはできないと言われました。
私は水曜日の午後に入院しましたが、その日は特に何もありませんでした。水曜日の夕食から食事が制限され、木曜日の朝早くに手術が始まる予定でした。木曜日の朝になり、私は準備をして、8時半に術前処置室に連れて行かれました。麻酔の準備はとても簡単なもので、注射を打たれたら意識がなくなり、その日の午後2時頃までの記憶はありません。
――麻酔は選択できたのですか?
普通は硬膜外麻酔と軽い全身麻酔をすると聞いていました。私の場合もそうだったというふうに理解しています。
――硬膜外麻酔は意識がある間に受けたのですか?
いいえ、硬膜外麻酔は眠っている間に受けました。
――わかりました。
麻酔から覚めたのは確か2時頃で、先ず病室の自分のベッドに戻っていることに気がつきました。手術室を出た後も、病室に戻るまで意識は全くありませんでした。私の意識の回復はとても早くて安らかで騒ぎになるようなことはほとんどありませんでした。夕方にパラセタモールを投与されましたが、入院中に服用した鎮痛剤はこれだけでした。痛いときはパラセタモールを飲むようにというアドバイスを受けましたが、その必要は全くありませんでした。実は、我が家ではケガをしたときなどにアミカを使っていて、これが今までとてもよく効いていたので、今回も少しは役に立つかもしれないと思って病室に持ってきていたので、そのことは病院側に伝えていました。でも、私の場合、手術に大きな痛みは伴いませんでした。
ええ、毎月最大量の化学療法を行って、月の半ばの2週間はブースター(化学療法の効果を強めるための促進剤、補助剤)と呼ばれる治療に戻ります。今まったくブースターを受けていません。私の血球細胞、(つまり)白血球数値がかなり良くなくて呼吸困難やいろいろな症状を起こしているからブースターは取りやめになりました。先週には医師たちは(状況が改善しないのが)気に入らず、化学療法、本来の治療、そのものまで中止しました。それで翌週には、追加の血液検査を受けて(化学療法を)続けられるかどうかを調べるために、もう一度入院しなければならなくなりました。
――化学療法とは実際のところどんなものなのでしょうか?
それ自体は何の問題もありません。腕に刺入した(点滴)針に二本のチューブがつながれて、化学療法剤2本分を静注します。看護師さんの仕事です。それから制吐薬が、これまた液体で、注入されて、さらにもう一つ、別な薬が注入されます。ケモ・カクテルとよばれる治療をうけているためで、これらが体内で混ざり合うのです。最後に受けたのはみなさんが知っているような点滴一袋で、1時間ほどかかります。大事な事は、それに5時間もかかりますから、ウォークマンか本や新聞を持って行くことを忘れないことです。
――それはどんな気分でしたか?
私はすぐに読書やラジオを聞くことなどに没頭できるので、化学療法をしている間に心配なこともなかったし、動揺することも全くありませんでした。でもそのあとの副作用は、私の関しては、酷かった。
――もう少し詳しく話していただけませんか?
はい。呼吸が困難になって時々50mしか歩けず、立ち止まらなければならなかった。
――それは化学療法のせいだと思いますか?
医師はそうだと言っています。そうだろうと考えています。でも彼らはそれ(その副作用)が治るはずだと考えてはいるようです。私はCCTと呼ばれるスキャンを受け、呼吸検査を受けたのですが、異常は無かった。だからもう一度化学療法を受けるかどうかを医師たちが決めるため、また来週まで待たなければならないのです。
――完全に化学療法のせいで気分が悪くなったのですか、それとも制吐剤が効いたからですか?
制吐剤のせいではありません。あとで同様の錠剤を処方されてまったく気持ち悪くなりませんでしたから。呼吸困難にくわえて、ひどい胃痛と頭痛があるので消化機能にも影響が出ていると思います。頭痛はいつも腹痛と同時に起きますが、頭痛の多くは胃からくるように思います。なにしろ同時にきますから。でも腹痛で死ぬこともありますから、それはよくないことですね。そしてその痛みは2時間ほど続いてピークに達します。化学療法を受けること自体について私に関する限り、現実の実際的な面で言えば何の問題もないし、痛みも何も伴わないですよ。
――化学療法の副作用は想像していたものと同じようでしたか?
いいえ、思っていたものほど悪くはありませんでした。