投稿者「dipex-j」のアーカイブ

英国人の前立腺がんの語り

自分の仕事や私生活と前立腺がんの関係について自分の考えを述べている

最初に前立腺がんだと言われたとき、私は塗装や装飾の仕事をしていて、いつも何かスプレーをしたり、いろんな作業をしていました。そしていつもシンナーや触媒といった物質を扱っていたものですから、まず私が思ったのは、そういったものを使っていたから、皮膚やなんかを通ってしまって、がんになったのかも、ということでした。でもそれは、私の憶測に過ぎませんでした。ただ、前立腺がんについて詳しく調べてみると、たくさんの人ががんになっていることがわかりました。起こるべきものは起こると言うことです。

英国人の前立腺がんの語り

日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている

私の考えではそれはテストステロンですよ。男性がよくやる運動や何かが原因でテストステロンが出るために、腫瘍が進行してしまうんじゃないかと思ってるんです。もしテストステロンが増えたり、平均以上のテストステロンを作ったりしていれば、そういうことだってあるのじゃないかな。よくわからないけど、最近思うんですよ。テストステロンの発生や、テストステロンを作り出す可能性のあるものについての記事を読んだだけなんですけど、それがどうも運動のせいじゃないかと言うんです。私は走るのが好きなだけでスポーツマンではないけど、定期的に水泳をする人や自転車に乗ったりする人がいますね。そういう活動が、健康な身体を作り、テストステロンの非常に強力な供給体制を作り出すのではないかとは思いますよ。

英国人の前立腺がんの語り

がん患者には、食生活のバランスが取れていなかったり、ストレスが多かったりする人が多いのではないかと論じている

私は重篤な病気は食事とストレスからくるものだと信じています。食事のアンバランスやストレスがほとんどの病気を引き起こし、たいていのがんはストレスによってもたらされると考えています。私の知っているがん患者の殆どが何らかのストレスを持っていました。

英国人の前立腺がんの語り

ストレスが引き金となっていると信じている

――今まで、前立腺がんになりやすい人々がいるかどうか考えたことがありますか?あるいは、前立腺がんの原因について考えたことがありますか?

いいえ。わたしも妻も専門医に、ストレスが関係しているのではないかと尋ねたことはあります。もちろん医師は、そうだとは言えませんでしたが、でも「その可能性はある」と言いましたよ。私の考えではストレスに関係ありますね。引き金になり得るものは、私の中だけでなく他にもあると思っています。そう信じています。

英国人の前立腺がんの語り

乳製品が前立腺がんの原因である可能性について論じている

乳製品が原因だと確信している女性のことを本で読んだのです。彼女は乳製品、特に牛乳製品を使用していない国々で多くの調査をして、それらの国では乳がんや前立腺がんの発生が非常に少ないことを知ったのです。彼女は5回の乳ガンの再発を繰り返しこの間通常の治療を受けたのですが、6回目に至って乳製品の摂取を止める処置に踏み切り、ガンは不思議にも消失し、それで乳製品こそが答えだと確信したのです。私は乳製品の摂取を相当量減らしたが、完全に停止はしませんでした。乳製品無しに生きていくことは出来るけれど、ライフスタイルをそこまで変えてしまう心構えは出来なかったからです。これは意識的な決断だと思うのですが、大豆バターや豆乳を取り始めたけれども、どうしても私には好きになれなくて、逆戻りし、牛乳やバターを少しだけ摂るようにしました。でも、この本を読んだおかげで、私は乳製品の量をかなり減らしたことは確かで、それなりの成果だとは思いますよ。

英国人の前立腺がんの語り

健康な食生活をしているが、もっと食事に注意すれば良かったと言っている

――何が病気を引き起こしたか考えたことはありますか、それとも、そんなことは全く考えてもみませんでした?

いいえ、まったく考えてもみませんでした。食事やその他の要因が影響を及ぼしているかもしれないと大勢の人たちが言っていることを今では意識していますし、もう少しそのことに注意をむけなかったことを多分後悔はしています。もっとも、これまで私がお目にかかったお医者さんや専門医の方々が、そうした考えを実際に裏付けて下さったわけではありません。そうは言っても、私自身は自分が長年、健康的な食生活をしていると思っていました。たとえば、乳製品を摂らないなどといったことが影響する可能性について、いまでは少し理解していますが、たとえそれが本当に可能だとしても、食事的予防などの深い見解には注意をしていませんでした。でも、私は長いこと赤味の肉はそんなに沢山食べてはいませんでしたし、適度に多くの食物繊維をとる方でしたので、かなり健康的な食事をしてきたし、また、かなり健康的なライフスタイルを堅持してきたと思っています。

英国人の前立腺がんの語り

ある意味で、がんについては自分自身のせいだと思っている

――あなたがガンを患ったというこの状況全般について、どう感じていますか?

そうですね・・・、私自身が育った家庭がちょっと変わったところで、そこでは生きて在ることそのものが自分の咎であり、何か病気に罹ったとすると、そこでは常に・・・つまり、病気を患うことは自らの過失であるということなのです。思い返すと、「どこで、何を間違ったのか、一体自分が何をしたのだろう。」という思いが頭の中でいっぱいになっていました。確かに血圧が高めではあったけれども、それはわずかで、それほどひどくはなかったですし、私の年齢を考えればよくコントロールされていたと思います。薬は服用していますが、服用量は最も少ない量、つまり一日一錠を20年間続けています。だから、「なぜ、私が高血圧になるのか」といつも思ってしまいます。私は、太っているわけではなく、肥満でもない。もちろん、少しお腹が出てきてはいますが、私の年齢であれば当然のことで、厳密な健康管理でもしないかぎり、たいていの人はそうなります。まあ、私は全くフィットネス計画なんて行っていませんけどね。

――なぜ病気は自分の責任だと思うのでしょう?

それは・・・、一種の血、プロセイン人の血ではないでしょうか。私は移民ですが、ここではとても幸せに暮らしています。自分自身がプロセイン人であるという意識はないけれども、どんな家庭にもある種の家風は存在すると思います。病気を患うことは少しばつが悪く、病気になるべきではないと思っています。子供達もそれは同様で、良い感情を抱いてはいないようです。私は子供達にそういった考えを浸透させたとは思いませんが、これはある種の家風にちがいないと思っています。つまり、言葉で代々伝えられているもので、態度や遺伝によって規定されるものではありません。

英国人の前立腺がんの語り

遺伝子治療の可能性や食事の影響を挙げている

――何が原因で前立腺がんになるかって考えたことがありますか? また、ほかの人よりも前立腺がんにかかりやすい人はいると思いますか?

そうですね、多くのケースで遺伝子に原因があるというエビデンスが話題になっています。一昨日の夜だったと思うけど、ウィンストン教授のテレビ番組を見ました。彼はがんについて、そして彼らが見つけたアイスランドの人々について紹介していました。アイスランドの人口はとても少ないので、先祖をたどっていくともともとアイスランドに移住した9人くらいの人に行き着いてしまうそうです。彼らの遺伝子を検査すると、すべての人々が、何百年もの間に遡って、がんを起こす遺伝子を持ち続けていたことがわかったのです。それから、彼らは何年かすれば遺伝子治療が可能になって、うまく遺伝子を操って、ほかの多くの病気の遺伝子と同様に遺伝子を除去して、断ち切ることができるだろうと話していました。しかし、食生活も原因の一つであると考えられています。なぜなら、我々は動物の脂肪や健康にとって有害なものを多くとっているのに対して、脂ののった魚と米とその類の食物を中心とした食生活を送る日本では、前立腺がんはほとんど知られていないことがわかったからである。彼らは、前立腺がんは食生活によって起こると考えています。なぜなら、前立腺がんの発生頻度は2つの食生活と関連しており、その2つはまるで違うからです。彼らは、前立腺がんの原因は食生活だと考えているのです。

英国人の前立腺がんの語り

遺伝的要因がかなりあると思っている

遺伝的な要因がかなり大きいものだと確信しています。そう、本当にそう思いますよ。ちょっとした慰めに過ぎないのですが、生きていられるなんてとても運がいいですよね。父は47歳で亡くなりましたし、父が衰弱していくのをみていました。私は父よりずいぶん長生きしていますし、息子の成長やいろんなことをみてこられましたから。

英国人の前立腺がんの語り

治療薬が見つかることを心から願っている

――なぜ癌になるのか、または、どういう人が癌に罹患しやすいのかと考えてみたことはありますか?

まったく見当がつきませんが是非知りたいですね。家族内にある程度遺伝する可能性があるということは聞きました。私の父もこういう問題をかかえていたかも知れませんが、高齢ですので特に治療を臨んでおらず、それは賢明なことだと思います。私の息子が癌に罹患しやすい年齢になる頃までには治療法が確立されていればいいと切に思います。私の場合、原因が食事だったのか何だったのか、まったくわかりません。何か新しい情報が発表されたら、是非知りたいと思います。