語りの内容
PSA検査(前立腺特異抗原検査)は本当に受けるべきだと思うよ、本当にそう信じているよ。皆飛び跳ねてこう言うんだ。「前立腺がんに有効な治療なんてないのに、なんでいずれ死ぬ人間のことを悩ませるんだ」。まあ、効果的な治療法がないのは、基本的にそこにかけるお金がない、埒外だってことだよ。治療法はあるんだよ。世界最高の治療じゃないが、ちゃんとあってアメリカではできる。「それにかけるお金がない」って問題に戻ろう。けしからんことに、1999年には乳房検査には実質財源が380万ポンド投じられたのに、政府が前立腺検査に投じたのは4万7,000 ポンドなんだよ。
治療を受けるか受けないかは、患者個人の選択次第だと思うよ。雲の上の神様がそこに立って、「あなたのためになるとは思わないから、検査を受けるのはよしなさい」なんて言ってくれるわけじゃないと私は思うよ。私なら、ここに座って「わかった、私は検査を受けたくないからリスクをとるよ」と言えるね。でも(病気に関する)知識もほしいし、検査も受けられるようになりたいな。
55歳を過ぎた人はみんな年に1度の健康診断でPSA検査の要望をだして(前立腺の)状態を知り、それからアドバイスを受けるべきだと思うよ。うまくいけばその2年以内にどんな場合でも、より多くの情報がわかるだろうから。