語りの内容
オーストリア・チロル地区での非常に成功したスクリーニングの効果例があります。6万人の男性に対し、スクリーニングを5年間無料提供した例です。この結果、チロルにおける前立腺癌による死亡率は43%までに減少したのに対し、実施しなかった他の州では死亡率は依然と同じままだったのです。ですから、PSAやDREテストを含むスクリーニングの価値は十分に納得のいくことを示しています。
前立腺癌の死亡率から見て、米国は我が国よりもずっと進んでいることは明らかです。我が国における5年生存率は42%であるのに対し、米国では85%~90%です。これは、非常に沢山の人々がPSAやDREによるスクリーニング検査を受け、治療可能な早期に発見されているからでしょう。