語りの内容
――PSAテスト(Prostate Specific Antigen:前立腺特異抗原テスト)を受ける前に,このテストが何であるのか、どのような意味をもっているのか、また、なぜテストをするのかをご存知でしたか?
テストについてはとても漠然としていて、詳細はほとんど何も知りませんでした。ただ、血液中にある物質が産生されて、それを検出することで前立腺に異常や癌を疑わせるような活動があるかどうかの判定ができることだけは知っていました。私の場合、前立腺特異抗原の検査値が13と高い結果が出ました。
――PSAテストを受ける前に、皆さんが何と言われていたかに興味があるのですが、もしPSAテストで高い検査結果が出たり、癌という診断が出たらどうするのか、医師はあなたと討議しましたか?
いいえ、その段階では、本当に関心があったのは問題の病気の進行具合がどうなのかをはっきり知ることでした。何ができるかを積極的に知ろうとはしませんでした。時と共に、こちらの知識も増えて来るんです。でも、確かにあの段階では思い出せる限り、といってもほんの少し前のことですが、診断後についての指示はありませんでした。ええ、それが癌があるのかどうかを検査するテストだということは知ってましたが、もしそうだった場合に、どこに行けば良いのかを話し合うことはありませんでした。
あとになって、PSAテストは少々曖昧なテストの一つであって、一見癌のように見えても、必ずしも癌だということにはならないことを知るわけですが・・・。
インタビュー15
- 当時はPSA検査についてごく基本的なことしか知らなかった
- 日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている
- 超音波検査を受けるための手順について説明している
- 待合室での遅れによって生じた心配によるフラストレーションについて述べる
- 手術が非常に技術的になり、正確になったことを説明している
- 経尿道前立腺切除術が性生活にいくらかの変化をもたらしたことを語っている
- 外部照射療法のあと出現した症状について述べている
- 放射線治療が自分のエネルギー・レベルに影響を与えたと論じている
- 最初はショックだったが、今では前向きに考えている
- まだ後ろ向きの人たちもいるが、他の人々からの支援は非常にすばらしいと語っている
- 支援グループは楽観論を抑えるのではないかと懸念している