語りの内容
他の面では、私は走るのが好きで、これまで約50年間走ってきましたし、今ではもう55年間位になるでしょうね。最初は全く規則正しく走れましたよ。治療を始める前にはちゃんと走れていたし、治療中もずっと走っていたんです。でも、治療が終る頃にはひどく疲れやすくなっていました。つかれてくるとちょっとだるい、無気力な感じになり、また睾丸にもこれまでと違う違和感を感じるようになりました。車の運転は問題ないし、日常の細かなことも皆ちゃんと出来るんです。ただ、走るのだけは少々難しくなってきたのが分かりました。実際に治療終了前の5~6週間は走る距離を減らしましたし、最後の3~4週間はトレーニングを減らさなければなりませんでした。治療が終わっても問題は残っていました。
主治医の先生に、放射線療法の後、疲労感や身体的変化はどの位続くのかと尋ねたら、「3~6ヵ月」とのことでした。ただ私の場合、回復にはもっと時間がかかりました。でもその時、私は考えたのです。自分は今66歳だから、年齢ということもある。全部が全部治療のせいではないかもしれない、と。しかし、あの段階で私がランニングの量を減らさなければならなかったということは、必ずしも治療のせいとは限らず、年齢のせいもあって、復調するにはもっと時間がかかったのかもしれません。でも、治療から3~6ヵ月後にはすっかり元通りになり、ほとんどまた何でも出来るようになりました。
インタビュー15
- 当時はPSA検査についてごく基本的なことしか知らなかった
- 日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている
- 超音波検査を受けるための手順について説明している
- 待合室での遅れによって生じた心配によるフラストレーションについて述べる
- 手術が非常に技術的になり、正確になったことを説明している
- 経尿道前立腺切除術が性生活にいくらかの変化をもたらしたことを語っている
- 外部照射療法のあと出現した症状について述べている
- 放射線治療が自分のエネルギー・レベルに影響を与えたと論じている
- 最初はショックだったが、今では前向きに考えている
- まだ後ろ向きの人たちもいるが、他の人々からの支援は非常にすばらしいと語っている
- 支援グループは楽観論を抑えるのではないかと懸念している