語りの内容
そして94年に生検をしたのですが、そのとき敗血症になって死にかけたんです。
――そうなんですか、そのあたりをもう少し話していただけますか。生検というのはとても痛いんですか、それともただ不快な程度なんでしょうか?
ひどく嫌なものでした。肛門のあたりが私の場合は非常に小さいからでしょうか、そのために組織を採取する際に傷つけたのでしょうか、とても痛くて非常に不快に感じました。
――そうですか。それは大変でしたね。痛みは、その後続いたんですか、それとも処置の間だけでしたか?
ええ、とっている間だけでした。その後は何も感じませんでした。でも不思議なのは、(その後)錠剤などの類いは何ももらわなかったんです。薬は一切処方されなくて、(その後具合が悪くなったときは)てっきりインフルエンザにかかったんだと思いました、本当にとても具合が悪くなったんです。それで病院に駆け込んで(はじめて)薬をもらいました。細菌感染で4日間入院したんです。
――じゃあ生検をしたときに感染したということですか?
そうです、交差感染したということです、その通りです。
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――そうだったんですか
これ以上この状態が続いていたら危なかったと言われました。もう8時間続いていたとしたら、今私達はこうしてこのインタビューの場にはいなかったでしょう。
――災難でしたね
そうなんです。
――お気の毒です。生検では本当に大変な思いをされたんですね。
ええ、そうですね、まぁ気持ちの良いものではなかったですね。思うんですが、私が不安のつよい性質だからなのかもしれません。緊張してしまって、あまりリラックスした状態ではなかったと思うので、たぶんそういう処置を受けるのは、そうですね、あまり良くなかったんだと思います。
――その治療はNHS(国民医療保健サービス)で受けたのですか?
いえ、プライベート(私費)サービスでした。
その後また私はプライベートサービスをやめてNHSに戻ったんですが、そこでまた組織を採取されて、そこでは4つのサンプルをとりたいというので不快な思いをしました。
――もういちど生検をされたということですか?
そうです。もう一度やったんです。
――同じくらい痛かったですか?
2回目はもっとひどかったです。医者が5つめを取りたいといってきたけれど私はどうしても無理だと言いました。そんなに必要だとは思えなかったんです。とにかく、そのあと抗生物質をもらったのでその時は感染はありませんでした。19歳のときのことなので、97年のはじめ、いや97年後半から98年のはじめのことだと思います。