人々は、様々な補完的なアプローチを利用していました。たとえば、食事の変更、ビタミンとミネラルの栄養補助食品の摂取、マッサージおよびリラクセーション療法、そして薬草や漢方薬の使用などです。癌と診断されて以降に試みた食事の変更は、肉や乳製品の摂取を少なくし、緑茶を飲み、果物と野菜(特にトマト)を多く摂取することであり、ある1人の患者は、多量のカボチャの種を食べていました。
メディアとインターネットの記事は、食事の変更を試みることを促し、セレンやノコギリヤシ、抗酸化ビタミンを含むサプリメントを摂ることを推奨していました。
最近の大規模試験では、前立腺癌を防ぐ上で、ビタミンEまたはセレンのサプリメントを摂る利益は何もないことが示しています(SELECT試験)。ザクロジュースは、一次治療後の再発性癌の進行速度を低下させるように見えます(前立腺癌の手術後または放射線治療後のPSA〔前立腺-特異的抗原〕上昇を伴う男性に対するザクロジュースの第2相試験)
何人かの男性達は、何らかの補完的アプローチを使用する前に、推奨の背景となる根拠を探求することに大きな努力を払っていました。アロマセラピー、リフレクソロジーやレイキ(霊気)療法はリラクセーションを助けると述べ、他の人達は祈祷、めい想、ヨガの恩恵を受けたと考えています。ある男性は漢方薬を服用していましたが、薬の名前は覚えていませんでした。
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