診断時:70歳
インタビュー時:72歳

1999年に診断を受け、2000年に冷凍手術とホルモン療法を受ける

語りの内容

冷凍手術に関するインターネットの情報を読んだとき、小線源療法みたいに有益な方法だと思ったんです。前立腺を凍死させるものすごく冷たいアルゴンガスを使うんだけどね。
顧問医と様々な可能性について話し合いました。すると彼は、冷凍手術はイギリスではできないと言ったんです。だから私は、「それなら小線源療法をしよう。」と言いました。小線源療法ならリーズとロンドンでできると知っていましたから。それで彼は、小線源療法ができる医師を照会しに行きました。ところがちょうど次の日、X町のX氏が冷凍手術を始めるという新聞記事を見たんです。そこで顧問医に会いに行き、「ちょっとこれを読んでくれ」と言うと、彼はその記事を読み、コピーを取ってすぐに私を紹介してくれました。
それからこれを、私の家庭医に話すと「そう、あなたのおっしゃることは正しい。しかし、現状ではある特定の治療には支払をしなければなりませんし、ガンではこの診療措置についてはカバーされています。で、貴方の治療については既に事前支払がされているので事情がちょっと異なり、現在の治療については現金支払い(自己負担)ということになるかも知れません。しかし彼は「ちょっと私にまかせてくれますか。」と言って、それから1ヶ月後に「問題は片付きましたよ」と言ってきてくれたんです。私はラッキーでしたね。結局私は、国民医療サービス(National Health Service)を利用することができたんです。
午前10時か11時ごろ手術室へと迎いました。全身麻酔をかけられ、次に気がついた時には、私はベッドに横たわっていました。その時は午後4時で、全てがうまくいったようでした。
冷凍手術を受けた後、私の下半身は少しばかり痛めつけられて、青あざができていました。X氏(主治医)は大満足でした。私の前立腺を凍死させたくてうずうずしていたのですから。凍死した部分は身体に吸収されてしまいます。しかし、X氏が用心しなければならないのは、凍らしてしまってはならない箇所があるということでした。そこを温く保つためには、その部分にポンプで温かい食塩水を出し入れしなければなりません。ところが、私のほうはかなりひどい青あざができて、ひどく腫れていました。そこで主治医は、少しの間休憩をはさんでくれました。それから私は、ちょうど臍の上あたりから別の還流管を入れられました。1ヶ月間バッグをつけておかなければならなくて不便でした。

――それは尿のため?

そうです。尿のためです。不便でしたが、バッグをつけていた1か月の間に青あざは消え、抜糸もされて、最終的にバックも取り外されました。それ以降、排尿に関する問題は全くありませんでした。

――性的な問題はありましたか?多くの男性が心配することですからね。特に他の治療方法では勃起障害とかそういった問題はありますから。

そうですね。問題はありましたよ。ですがそういった可能性はあるし、1年もしくはそれ以上続くかもしれないと忠告されていました。いまだに問題は続いていますよ。もし私が30歳ならもっと深刻な問題だろうけど、そうじゃないから。
治療の前後において、痛みとか治療に対する副作用といったものは全くありませんでした。

私は: です。

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