語りの内容
先生に診てもらうのが遅くなるのは嫌でしたね。待合室での遅れも嫌でしたよ。特に、生検の結果が出るのを、爪を噛みながら待ってるなんてときはね。だって私たちは誰でも「がん」ということばを聞けば恐ろしくて、人生の終わりを感じてしまうじゃないですか。そんな場面で、9時半の予約が、実際に専門の先生に会えたのは11時15分前、それから12時近くまで診てもらいました。その間ずっと、時間の遅れにイライラしっぱなし、不安が生じて、心配で、心配で。
もっともっと心配性の人もいるでしょうから、自分のことだけを話しますけど、その時はほんとうに不安でした、何が起こるか分からないんですから。
――大変でしたね
辛いですよ。だって自分でも知らないうちに、その医者をまるで自分の生死を宣告する神様みたいに思ってしまうんだから。ですから、その種の宣告のために長時間待たされるということは、かなりきついことですよ。待たされたイライラと、入っていったら何と言われるのかという不安ですよ。
インタビュー15
- 当時はPSA検査についてごく基本的なことしか知らなかった
- 日常の運動やテストステロンの値と前立腺がんが関係していると考えている
- 超音波検査を受けるための手順について説明している
- 待合室での遅れによって生じた心配によるフラストレーションについて述べる
- 手術が非常に技術的になり、正確になったことを説明している
- 経尿道前立腺切除術が性生活にいくらかの変化をもたらしたことを語っている
- 外部照射療法のあと出現した症状について述べている
- 放射線治療が自分のエネルギー・レベルに影響を与えたと論じている
- 最初はショックだったが、今では前向きに考えている
- まだ後ろ向きの人たちもいるが、他の人々からの支援は非常にすばらしいと語っている
- 支援グループは楽観論を抑えるのではないかと懸念している