診断時:68歳
インタビュー時:70歳

1998年に診断。1994年と1998年の2回、TURPを受けているほか、診断後にはホルモン療法を受けている

語りの内容

つまり、何と呼ぶにせよ、これは転移性の癌です。それから少しして、私たちは泌尿器科へ戻り、もう一度選択肢を並べて検討しました。もはや手術は選択肢ではありません。残りの2つのうち、私としては放射線治療を受けることになるのだろうと思いました。もっとも、私は専門家ではありませんからただそう思っただけです。しかし彼らは、差し当たってやってみるべきなのはホルモン注射だと言いました。これが方針です。放射線治療ではなく、ホルモンです。ホルモン注射が始まる前に、2~3ヵ月ほど同じ作用を持つ錠剤を服用するのですが、私もそうしました。錠剤の名前は忘れましたが、その後、地域のヘルスセンターで注射が始まり、現在も続いています。今までに3回くらい受けたはずです。3ヵ月ごとです。毎月型のものと3ヵ月に1回型のものがあって、私は3ヵ月に1回の注射を受けています。

――あなたは放射線治療を望んでいたようですが、なぜ放射線治療に適していないのか、説明はありましたか?

彼らによると、放射線治療には副作用があって、このステージでは適切でないとのことでした。不快な副作用があるため、現時点ではホルモン治療を行う方が親切だと考えたのです。それなら誰もが受け入れます。そういうことです。私は受け入れざるを得ませんでした。けれども、おっしゃるとおりです。心の底にはわだかまりがありました。工学の知識があるので、ホルモン注射よりも放射線治療の方が、確実で予防効果が高い方法だと考えました。しかし、彼らはその考えに反対しました。ホルモンが最良の方法だと言うので、受け入れざるを得なかったのです。

私は: です。

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