語りの内容
予約は取ったものの、一ヶ月先いやMRI後17日後でした。緊張もあって私には長く感じました。予約が早まれば、その分早く先生に診てもらえたと思います。実際の処方はホルモン療法と放射線療法で、さまざまな選択肢を調べましたが、この二つは代表的な治療法でした。ここで言っておきたいのは、泌尿器科医がこういった私の情報収集に対してあまり良い考えを持ってはいなかったということです。私自身としては当然の流れで、信用できるテキストがあったので情報収集のため本屋に足を運びました。たいていテキスト通りの治療方針になると思い、繰り返し読みました。予想していた通り生物学的治療が主体でしたが、専門医は自らが専門とする領域しか扱わないという事実に直面する機会が幾度かありました。それはそれで良いのですが、精神面、治療の選択肢、代替療法やセルフケアに対してまったく触れることがないのには少し驚きました。専門的治療だけでなく補助的治療も有益な可能性がありまして、一個人について言うと、例えば食生活を変えた場合がそれにあたると思います。実際、食事療法をうまく活用し効果のあった方々に会う機会がありました。専門家は常に「根拠がない」の一点張りでしたが、彼が私の問いに対して不快な顔をした時も、それは覚悟していましたし、私は特殊な治療を知りたかったのです。