語りの内容
妻と私はスターバックスによく通い、私はコーヒーを飲みながら妻にニュースを伝え、また彼女を支え、安堵させるような言葉を語っていました。その後では、良い情報を見つけて、何をすべきかを考える探索がはじまったものでした。
――なるほど
それ(癌という診断)はショックでしたが、メタメタになってしまうというほどのショックではありませんでした。癌と闘うにはどうすればよいか、計画を練るため、パソコンに直行し、ブロードバンドにアクセスするには十分な衝撃でした。
――で、インターネットは役にたちましたか?
えぇ、インターネットは素晴らしいですよ。もっとも、インターネットでは、どんな検索を行っても、祝福するような情報と呪いのような悪い情報が同時にひっかかってきます。良い情報とくず情報を嗅ぎ分ける能力と技術に熟達するほど、インターネットは有用性を増します。でもゴミ情報の多さには事欠きませんけどね。情報を見分けながら、徹底的に情報源をさらう必要があります。検索やネットサーフィンをしていて、私が心がけるのは。異なるエビデンスの情報源を測量して、皆が同じようなことを言っていたとしても、根拠がすぐれていると思われるエビデンスの流れのほうにより大きな信頼を置くということです。そして、研究があまり行われていなかったり、検証がいい加減なものにはより否定的なラインを引くことにしてきましたが、世間にはそんなものが一杯あります。
インタビュー55
- 前立腺生検のような検査の際の患者のプライバシーと尊厳に対する配慮に欠ける点があると感じた
- 診断を受けるとすぐに、インターネットで検索し、有用な情報と”ゴミ情報”を見分けることができた
- DIPExのサイトを見つけ、先輩患者(先に同じ前立腺癌になった患者)と話をし、ほかの患者の体験が役にたった。これらの情報は、何が期待できるかを知るのに手助けとなった
- NHSの情報提供が改善され、誰もがインターネットで自分に役立つような情報を探せるようになることを願っている
- ロボット装置は、外科医の手の震えをなくし、きわめて精緻な動きを可能にしたと説明している
- どのように自分がこの新しいタイプの手術を受けることに決めたかを語っている
- 手術の2週間前に、術前評価が行われた
- 泌尿器専門ナースは患者が骨盤底強化エクササイズのやり方を正しく理解しているかどうかの確認を行った
- 手術は順調に行き、患者は麻酔から覚めたとき痛みを感じなかった
- 患者は翌日ベッドから降り、異なる2種類のカテーテル袋を渡されて帰宅した
- 彼はすぐに回復し、帰宅して2日後には短距離の外出ができるようになったが、薬を飲まなければならず、この薬は下痢を引き起こした
- 彼は、カテーテルを除去した後、失禁を起こしていないことを知って喜んだ。仕事を休んだのはわずか4週間に過ぎなかった