語りの内容
――助けになる体験談は見つかりましたか?
はい。主に利用した情報源は、DIPExと前立腺癌の慈善団体でした。DIPExには、自分が最も興味を持つ専門的治療に関する詳細な語りはありませんでした。しかし、前立腺癌全般やスクリーニングテスト、各種検査についての体験談がたくさんありました。私が受けたいと考えている外科療法に近縁の方法について話す人々もいました。ええ、私自身の期待や考えを治療過程を経てきた人の経験と関連づけることができたという意味では、非常に有用であったといえます。DIPExの談話はたいてい平易な英語でしたし、さらに基本的な人間としての体験を率直に話していることが、とても参考になりました。他の情報源を通して築いた学術的あるいは理論的な理解に、病気に対する心構えを付け加えることができたといえます。
インタビュー55
- 前立腺生検のような検査の際の患者のプライバシーと尊厳に対する配慮に欠ける点があると感じた
- 診断を受けるとすぐに、インターネットで検索し、有用な情報と”ゴミ情報”を見分けることができた
- DIPExのサイトを見つけ、先輩患者(先に同じ前立腺癌になった患者)と話をし、ほかの患者の体験が役にたった。これらの情報は、何が期待できるかを知るのに手助けとなった
- NHSの情報提供が改善され、誰もがインターネットで自分に役立つような情報を探せるようになることを願っている
- ロボット装置は、外科医の手の震えをなくし、きわめて精緻な動きを可能にしたと説明している
- どのように自分がこの新しいタイプの手術を受けることに決めたかを語っている
- 手術の2週間前に、術前評価が行われた
- 泌尿器専門ナースは患者が骨盤底強化エクササイズのやり方を正しく理解しているかどうかの確認を行った
- 手術は順調に行き、患者は麻酔から覚めたとき痛みを感じなかった
- 患者は翌日ベッドから降り、異なる2種類のカテーテル袋を渡されて帰宅した
- 彼はすぐに回復し、帰宅して2日後には短距離の外出ができるようになったが、薬を飲まなければならず、この薬は下痢を引き起こした
- 彼は、カテーテルを除去した後、失禁を起こしていないことを知って喜んだ。仕事を休んだのはわずか4週間に過ぎなかった